農的SNSの活用

今さら感もありますが、新規就農を考えるのならば、SNSは使うべきですね。

もう、作れば売れる時代はとうの昔に終わっていて、自分で売り先を探していくのが当たり前の時代です。

もちろん、市場や大手スーパーに出荷する方法もあり、その場合、そこまで売り先を意識する必要はないかも知れませんが、この場合、価格は「相場」というものに左右されます。

例え、資材費が高騰し、燃料費が高騰し、人件費が高騰したとしても、相場が安ければ、相場の値段になってしまいます。

経費が上がっても、一切の価格に転嫁する事ができないのです。こうなると農業を続けようがありません。

つまり、価格の決定権は農家が持たないとダメで、その為には、売り先、特に直接買って下さるお客様と繋がるしかないのです。

では、どうやってつながるのか?

方法は色々とありますが、SNSはとても有効なツールに間違いありません。

プライベートがどうこう、恥ずかしいがどうこう、言っている場合ではありません。そんな事、言いたいのならば、独立して農業するのは辞めるべきです。(農業で稼ぎたい場合ですが。)

とはいえ、うちもまだまだ十分に使いきれていません。

でも、とにかく毎日アップデートしていますし、今後も継続していきます。

2019年2月11日リンクURL

農業塾無料説明会のお知らせ

この春より開始の各コースにつきまして、下記の日程で、無料説明会を開催しますので、お知らせいたします。

●2月24日(土)

10時~  いちじくコース第1期

13時~  週末農業塾(一般)12期

15時~  いちごコース第3期

●3月3日(日)

13時~ いちじくコース第1期

●3月16日(土)

13時~ 週末農業塾(一般)12期

15時~ いちごコース第3期

●3月31日(日)

13時~ 週末農業塾(一般)12期

15時~ いちごコース第3期

尚、お申込みは各コースのホームページよりお願いします。

いちじくコース

週末農業塾(一般)

いちごコース

2019年2月5日リンクURL

農業のいいところ

「農業のいいところ」というお話です。

まず「生き物を育てることができる」という事。

生き物を育てて、それを生業にする商売は、農業、林業、漁業以外だと、ペット関連の業種くらいでしょうか。

次に「自然の中で、自然相手に仕事ができる」事。

最後に「ゼロから商品(作物)を生み出し、販売するまで、全てを自分で行うことができる」という事。

こんな感じでしょうか。

これらを「いいところ」と感じられる方ならば、農業という職業は適しているのかも知れません。

これらが大前提にあって、次に、どんな農業をしたいのか?目指すのか?という話になるのかなと思います。

明日の農業塾の講義では、どんな農業があるのか?それはどんな特徴があって、ぶっちゃけどのくらいの稼ぎになるのか?などについてもお話をします。


2019年2月1日リンクURL

週末農業塾

週末だけで学べる農業塾。

このコンセプトで農業塾を始めて約7年がたちます。はじめた当初は当社以外に週末農業塾は見当たりませんでしたが、今では、民間から自治体まで、色々なところで週末農業塾なるものを見かけるようになりました。という事はコンセプトは間違っていなかったのかなとも思っています。

何故、私が、「週末だけで学べる」という事に重きを置いたのかと言いますと、私自身の経験からでした。

私は、農家出身ではなく、脱サラして農業関連事業を始め、その後「農業」を始めました。脱サラしたのは2006年の時です。当時は、今ほど就農イベントや支援もなく、情報が限られる中で、農家出身でない人が、農業を始めようと思うと、それこそ、「清水の舞台から飛び降りる」くらいの覚悟を持って、農業大学に行ったり、農家に研修にいったり、するしか方法がありませんでした。

それでも、就農できる保証なんて全くありません。こんな状況の中で、当時会社勤めをしていた私が、農業を始める事などできませんでした。(それでも、あきらめきれずに粘りに粘って、今に繋がっていますが・・・)

「こんなんじゃダメでしょ」というのが正直なところ。

それが、当社の原動力にもなっています。

こんなにハードルが高くては、農家以外、誰も農業できないって。という事です。

だから、とにかく「就農までのハードルを徹底的に下げたい」このように考えての「週末農業塾」を始めました。

週末だけで学べるので、清水の舞台から飛び降りる前に、舞台の下の世界を見ることはできるようになっているかなとは思います。

できるだけリアルに、生の農業をお伝えできればと思います。



2019年1月26日リンクURL

農業に求めれれる能力①

ゼロから農業を始めようかなと考えて、それでは、一体、農業をするにはどんな能力が求められるのかな?というお話です。

会社で農業をするとかは除いて「自分が畑に出て、自分が作物を作って、自分が販売する」といった、いわゆる個人や家族農家の場合です。

まず、作物を作る上で、最も大事なのは「観察力」だと思います。

作物は生き物というお話は、昨日しましたが、生き物なので、日々、様子が変わってきます。元気がないとき、元気すぎるとき、病気や虫、色々あります。

作物に変化が現れるわけですが、変化が大きい時もあれば、わずかしかなくて、分かりにくい時もあります。

大きな変化は誰でも分かりやすいのですが、例え僅かでも作物を育てる上で大事になる変化というものもあります。

それを、見逃さずに、観察する事ができるかどうか?これで、病気や害虫の被害が広がったり、未然に防ぐことができたり、生育や収量が変わってくることもあります。

まずは、なにより「観察力」

愛情を込めて作った作物は美味しいとよく耳にしますが、それは、愛情を込めるとよく「観察する」からなのだと思います。

この意味でいうと「好きな作物を栽培する」というのは、美味しい作物を作る上で、案外、大事な事だったりします。

好きだと自然と愛情が込められますからね。

2019年1月25日リンクURL

作物選びは生き方選び?

少々大げさなタイトルですが、農業と一言で言っても、作る作物によって、作り方も違えば、必要な設備も違えば、売り上げ、経費、そして、ライフスタイルまでもがガラッと変わってきたりするものです。

私は、仕事がら、沢山の農家さんを見てきています。トマト農家、いちご農家、きゅうり農家、いちじく農家、葉物農家、露地野菜農家、有機農家、米農家、肉牛農家、ブルーベリー観光農園農家、植物工場農家・・・。本当に様々です。

例えば、うちもそうですが、いちじく農家は、芽が動き出す5月頃から7月頃と8月~10月の収獲期は忙しいのですが、それ以外は、案外「ヒマ」です。ヒマとう事は収入がないということです。

一方、パイプハウスなどで葉物を周年栽培している農家は、ほぼ毎日、収穫があります。毎日収穫があるという事は、比較的、安定しているとも言えます。

作業の内容も、いちじく農家は、果物の成長に合わせて、作業内容も変わってきますが、葉物農家は、比較的、同じような作業の繰り返しになります。

さて。表題のタイトル。

皆さまには、少し大げさに聞こえるかも知れませんが、「案外、タイトルの通りですよ」と言いたいです。

何故か?

それは、結局、農作物って「生き物だから」つまり「農業は、生き物を育てている」からなんです。

って、分かりにくいですか?

「生き物が主役。人間はサポート役」

だから

「生き物の性質に合わせないといけない」という事。

そう。そろそろ結論

結局「農家は農作物の性質に合わせた生き方になる」ということです。

だから、表題「作物選びは生き方選び」という事になります。

どうしても、人間って、人間中心に物事を考えがちですから、こういう事を言っても中々分かって貰いにくいし、人間中心に農業を考える人もいますが、それにはやはり無理があります。週休2日、定時出社、定時帰社って言われても、作物は関係なく育つし、病気になるし、実も着きます。

植物工場や水耕栽培などで「ある程度」の制御は可能かも知れませんが、それは、あくまで「ある程度」ですし、「ある程度」という認識も大切と思います。だって「主役は生き物」なんですよ。。

農業をしようと考えるのなら、この辺の頭の切り替えは、必要かなと思います。




2019年1月24日リンクURL

いちじくコース

この春3月より、あらたに「いちじく専門のコース」が開講になります。

1年間の週末に「いちじく」だけを学んでいくという大変マニアックなコースです。何故、「いちじく」なのかと言いますと、当社が7年前より、いちじく栽培をしてきて、「これは、新規就農者が目指すには、最適な作物だな」と感じているからです。

●まず、初期投資が少ない。

これは、かなり大きいと思います。農園を開園しようとした時、どのくらいの設備が必要かと言えば、大きなものだと「栽培棚と潅水設備と防鳥ネット」くらいです。1反でも、全て自作すれば、材料費は数十万円で済みます。

●次に、栽培が比較的容易という事。

もちろん、基礎的な技術は学ぶ必要はありますし、より美味しく、より美しく作ろうとすると、技術向上には終わりはありません。

でも、最低限、「販売できるレベル」の作物を作る技術で言うと、ポイントさえ押さえれば、他の作物と比べると容易な部類に入ると思います。

●そして、奥が深く、幅も広い

これは、本当に一番の魅力かも知れません。技術向上に終わりはないと書きましたが、その通りです。また、世の中に流通していない品種も沢山ありますし、カフェや加工、観光など様々に広げて行きやすい作物と思います。

これだけでも十分魅力的だと思いますが、まあ、味が美味しいのですよ。特に完熟のモギタテは最高です。

と、良い面ばかり上げていますが、もちろん人それぞれ相性もありますし、必ずしも良い面ばかりでもありません。

そうですね。一番、問題なのは「果実が日持ちしない」という事かも知れません。このあたりの工夫は必要です。

あとは、収穫期が限られるという事。およそ8月中~10月末です。これ以外の期間は、収穫できませんので、収入ゼロです。

ここをどうクリアするかも、新規就農でいちじくに取り組む場合、ポイントと言えばポイントかも知れません。

さて。最後に、宣伝になりますが、

いちじくコースの案内はこちらになります。もしご興味がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。


2019年1月22日リンクURL

農業は素晴らしい仕事

インターネットの発達で、猫も杓子も、右から左。

なんのことだか分かりますか?

 

最近のビジネスについてです。

「農家と消費者をつなぐ」

「農家と求職者をつなぐ」

「農家の婚活」

など、つなぐビジネス花盛りといったところです。

 

これはこれで、全く否定するものでもなければ、これによって、助かっている方も大勢いるので、良いことだと思いますし、今の世の中のビジネスにおいては「つなぐ」ことが基本なのかも知れません。

 

でもね。

特に若い人には、よくよく考えて欲しいのです。これからの日本をしょって立つような方には、是非「繋がれる方の人間になって欲しい」。このように思います。なんだろう・・・この違和感。自らがプレーヤーになって欲しいと思うのですよね。

繋がれる方の人間になるには、自分自身の中から何かを生み出さなければなりません。たぶん時間も経験も必要になるでしょう。でも、時間や経験が必要だからこそ、そこに大事なものが生まれて来るし、それが続くことで伝統や文化になっていくものなのだと思います。

この点、農業はまさにゼロから有を生み出す仕事です。長い年月をかけて技術や経験を磨いていかなければなりません。もちろん今は沢山のデータがあるので、使える技術は使っていいと思います。それを更に発展させることで、全体も発展していくのだと思います。

 

農業だけではありません。

是非、色々と考えて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年1月17日リンクURL

エースクール在校生&卒業生懇親会

エースクールでは毎年、在校生、卒業生が集まっての懇親会を開催しています。昨日、本年度の懇親会でした。

近年の国の若い方への就農支援策の影響なのか?、エースクールも少しづつ20代、30代の若年層の受講生も増えてきています。

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そのあおりを受け、今年は、三宮の大変おしゃれなお店での開催となり、私を含めたおじさんグループは最初、妙にソワソワしてしまいました・・・・・。

 

というのも本当に最初だけ。お酒が入れば、みんな元気元気。何年かぶりの再会の方もいて、大変、懐かしく、楽しく過ごす事ができました。

 

やっぱり人が集まるというのはいい事ですね。また農業という共通項があっての集まりなだけに、話はいつまでも尽きません。

今回、2期生の方から現役9期生の方まで集まって頂きました。話をしてますと、あらためて、「その期ごとの」特色があって、エースクールの実習や授業の内容も変わってきたなあという事を実感しました。

2期生の方から、「2期の時は泥臭い実習だった」「1日中じゃがいものドロ落としてた事あったよ」って、話がありました。確かにそんな日もありました。

おもえば最近は実習も少しスマート?になってきているかも知れません。

 

よりリアルに農業の姿を体験していただこうとすれば、泥臭い内容になっていく事もあります。ただ、農業塾は、農業を学ぶ場所なので、どこまで体験して頂けば良いか、私も毎年、悩むところでもあります。

ただ、エースクールの基本姿勢として、「正直にそのまま農業を伝えること」というのがモットーにあります。良い面、悪い面、おしゃれな面、泥臭い面、含めて全てです。

これを見て、今後の進路の参考にしていただければと思います。

農業塾に来て下さる方の中は、「人生において、一大決心をするかどうかの場面にいる方」も沢山いますので。

 

このような懇親会や集まりを、この先も、ずっと続けていく事が、エースクールの最大の目標です。その為には、ますます農業塾のサービスの質も向上させ続けなければなりません。

 

記 田中康晃

 

ゼロから学べるエースクールの週末農業学校

http://aschool.info

2017年11月19日リンクURL

自分は農業に向いているのかな?と思う方へ

エースクールではこれまで5年9期にわたり就農を考える方に向けた農業塾の運営をしてきました。加えて私(田中)は、11年にわたり新規就農、新規参入を考える方々に対して、微力ながらサポートをさせて頂いてきました。

これまで、就農を考える方で、私が直接お会いした人の数は、正確には数えてませんが数百人にはなっていると思います。

そんな中で「この人は農業ばっちり大丈夫!!」と思える方の特徴も分かってきましたので少しお話したいと思います。不安に思われる方、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

ところで冒頭の「農業に向いているかどうか?」という事の意味を少し解説しておきますと、端的には「農業で幸せになれるかどうか?」という事になります。

「幸せ」の定義は、人それぞれ異なりますが、ここでは「心ゆたかに」「楽しく」過ごす事ができる状態を「幸せ」と定義しておきたいと思います。その為には、当然ながらその生活を維持する為の「お金」も必要になります。ただ、第一義が「お金」ではありません。

又、個人で就農する場合と企業として農業参入する場合(社長になって農業する場合)とでは、やはり求められる要素も大きく異なります。今回は、個人で就農する場合のお話をしてみます。

個人で就農する場合、当然ながら畑での農作業も自分が行う事になります。この場合、やはり「自分自身で良質な作物を育てる事ができるかどうか?」という事は、農業を続けていく上で、大切な要素になります。

いいかえれば、農業で幸せになる為には「良質な作物を育てる事ができる」という事が前提にあって、さらに、農業に向いている人というのは「良質な作物を育てる事が楽しくて、心ゆたかに感じる事ができる人」という事になりそうです。

では、ここからが本題になりますが、上記のような人の特徴とはどんなものかお話してみたいと思います。

 

1.子供の頃から生き物を育てるのが好きだった人

2.草木花、山、川など自然の中にいる事が好きな人

3.やさしい人

4.バランス感覚がある人

 

こんな風に感じます。

1と2は想像つくかも知れませんが、3の「やさしい人」というのは、ちょっと漠然としてて分かりにくいですかね。補足しますと、何に対しても「愛情を持って接する事ができる人」というほどの意味です。

これが、農業とどう繋がるかといいますと、「良質な作物を育てる」為には、作物の細かな変化に気が付かなければなりません。そして、細かな変化に気が付く為には、「日ごろの観察」が何よりも大切になります。

やさしい人は、作物に対しても「元気かな?」「大丈夫かな?」といつも気になるので、言われなくても観察をしています。作物と話をするように観察をしています。それが楽しいのです。

4の「バランス感覚」は、幸せな状態を継続していく為には、お金とのバランスも大事という事です。作物との話しに没頭するあまり人との話が粗末になったり、商売を度外視したりなどは、バランスが良いとは言えません。

 

このように感じます。

あくまで私見ですのでご参考になりましたら・・・。

 

ゼロから農業が学べるエースクール農業塾

http://aschool.info

 

 

2017年11月14日リンクURL