新規就農週末コース神戸 11月23日農業実習~岡山合宿~

2013年11月23日 新規就農週末コースin岡山県津山 合宿

待ちに待った合宿です。
この合宿は、スクール生の古川さんからのご提案で実現しました。
古川さんは岡山県津山市に在住、既に畑付きのご自宅にて就農準備を着々と進めておられます。
まだ誰もお伺いしたことはなく、「めっちゃ田舎です」との事前情報を頭に、到着したところ、、、
「めっちゃ田舎ちゃうやん」という田舎過ぎず都会過ぎず高速のインターもちかく、単線ですが電車も目の前を通り過ぎるの交通の便のよいところにありました。
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自宅のすぐ裏が畑というなんと恵まれた立地でしょうか!!

参加者は全員で14名。うち4名がエースクールスタッフ。
この日は高速道路で渋滞しているところがあり、早めに出発したスタッフグループとスクール生の前田さんは集合時間11時に間に合うように到着しましたが、
あとのメンバーは残念ながら実習中に遅れて到着されました。

さて、肝心の実習内容ですが、
古川さん宅の畑にて、
0、育苗用のハウス見学
昼食
1、土壌診断用に土を採取
2、畑①に堆肥まき
3、トラクターにて耕運
4、玉ねぎの定植
温泉、夕食

という流れで行われました。
0.育苗用ハウス見学
当初はこのハウスを皆で建てる事を主とした実習になる予定でしたが、
「ハウスを建てる知識がない者ばっかりで集まっても」ちゃんと出来上がらないというアドバイスがあり、
専門の業者さんに立ててもらったものを業者さんの解説付きでで見学しました。
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私が現場でハウスを建てたことがあるのは5年ぐらい前。
部品や、ビニルの種類が進化していて驚きました。
農業界の進化は結構遅々としたものですが、とはいえ日々動いていることを実感できました。

1、土壌診断用に土を採取
とりかかる前に、古川さんの事務室?にてオリエンテーションがありました。
きれいに片づけられた広々とした空間で、皆から感嘆の声が。
この部屋の反対側には作業部屋もあり、農作業に必須の空間がばっちり用意されていて仕事がやりやすそうな感じでした。
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土採取は五か所から同分量の土を採り、混ぜ合わせて500g分を提出用に袋に入れました。

2、堆肥まき
3、耕運
畑は3枚ありそのうちの1枚に軽トラ1杯分の堆肥を散布しました。
休日だったので、車で5分のところにある堆肥センターが閉まっているということで、今回は1台分だけでしたが、合計7台分まくということでした。
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そして、スクール生の中には軽トラを運転したことがない方、トラクターに乗ったことがない方がいらっしゃいまして、
この機会にと、それぞれに試乗させていただけました。

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お決まりのエンストもしつつなんとか畑から出られました。

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トラクターの操作方法を指導頂き、
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いざ試運転。車と違うところは後ろの耕運機の操作があることとターンのやり方でしょうか。
使い慣れれば誰でも使えるようになります。
ですが、馬力がある分注意して使用しないと大事故につながりますので、ご注意を!
転倒や、後ろに人がいることに気づかずに大事故になったケースが多々あります。

4、玉ねぎ定植
耕運している間、手の空いた人は玉ねぎの定植をしました。
途中からようやく参加者全員そろいまして、あっという間に終わりました。
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残りの時間は、お土産用に柿狩りをしたり、エースクールから持ってきた芋で焼き芋をしたり、大学芋を作ったりと秋の味覚狩りを楽しみました。
そして、夕食の前には車で30分ほどのところにある「奥津温泉」に皆でいき疲れを落としました。
久しぶりの温泉、気持ちよかったです~

いざ、お楽しみの夕食はお鍋(水炊き)。
お酒を飲める人も飲めない人も団欒を楽しみました!
お疲れ様でした!!2013.11.23合宿5

新規就農週末コース神戸 11月16日第15回座学研修

2013年11月16日(土)新規就農週末コースin神戸 座学研修

「関係法規・手続き」

今回は内職しながら聞いていたため、写真を撮るのをすっかり忘れていました。
いつもの教室で前回も参考にした著書とホワイトボードとプロジェクターを使いながらの田中代表のお話でした。

今回は面白くない話です!との前置きのもと、
以下の流れで進行されました。

1、就農前に知っておくとよい法規(農地法、農業経営基盤強化促進法)
2、農業の始め方と法規の関わり(農地の賃貸借と農作業受委託の違い、農地の利用権設定について)
3、就農後に知っておくとよい法規(農薬取締法、食品取締法)
4、農薬のポジティブリスト制度と特定農薬について

農地の貸借りについては農地法での許可が必要なのですが、「ローカルルール」というものがある土地もあるとのこと。
エースクールの近くの地区でも江戸時代から続くその慣習が続いているそう。
地域や文化との結びつきの深い農業ならではのことですね。

他に、特定農地貸付法というものもあり、これは市民農園などのアグリビジネスを展開するときに関係してくる法律です。

内容は固かったですが、新規就農するに当たっては知っておくべきことばかり。
みなさん真剣に聞いておられました。

「知っているのと知っていないのとでは、自分で事業を始めるときに差が出てくる」
必要最低限の知識は持っておきたいですね。

さて、余談ですが、来週の実習は「岡山合宿」です。
スクール生の古川さん宅にお邪魔をし、研修させて頂きます。
夜は鍋で酒盛り(?)ということでお酒の飲める方はずいぶんまえからわくわくしているようです。
詳細は追ってアップしますのでお楽しみに♪

スタッフ 宮崎

新規就農週末コース神戸 11月9日農場実習

2013年11月9日 新規就農週末コースin神戸 農場実習

先月よりの台風や降ったり止んだりの雨で、キャベツの定植が遅れていました。
ようやくからりとした秋晴れが2日間続き、畝間にはまだ水が残っているものの
なんとか畑に入れるようになり、本日は実習でのキャベツ定植となりました。

まず、本日の実習メニューご紹介
・キャベツの定植
・ネギ畑の草取り片付け
・焼き芋(???)
・農機具メーカーの展示会見学

さて、定植するキャベツは1000本。
畝上をレーキがけする者、メジャーを運ぶ者、苗を置いていく者、植えていく者に役割分担と(自然に)なりました。
株間40センチで2条植え。
1時間少しで定植完了!
翌日は雨の予報でかなり確実なので、活着水はやりませんでした。

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ネギ畑は、スクール生の畑の横にあります。
前々回の実習で皆で植えました。
この間、一度追肥と切り戻し、防除を行いました。

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キャベツの定植でもネギ畑の草取りでも難儀したのが、足元の悪さ!!
畝間はまだ水がのこっており、歩くのに足を取られること。
本来なら、この状態の畑には入りたくないのですが、そうも言ってられないこともあります。
下半身鍛えられました!!

そして、今日のメンイ(?)焼き芋です。
もちろん、芋はエースクールで取れたものです。
鳴門金時を焼いてたつもりが、焼き上がりを割ってみると、、、あれ???紫だ~
なんと紫芋でした!
分類きちんとできておらずスミマセンでした!
それでも、鳴門金時焼きなおしましたよ。

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本日最後は、農機具メーカの展示会の見学。
ここはスクール生の方が勤めているところでもあり、前回の講座の折にご紹介いただきました。
みなさん興味津々で農機具を見学したり説明を受けたりしていました。

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そして建物の中ではおぜんざいを皆でいただきました。

なんだか、今回の実習は秋の味覚満喫(??)しましたね。
スクール生の古川さんがもって来てくださった富有柿に始まり(これは各々帰宅後)、
エースクール産の落花生を炒って食べたり、
焼き芋に締めはぜんざいでした!
ゴチになりました!!

※文章と写真の配置がうまくいかず、読みづらくなっており申し訳ありません。

スタッフ宮崎

新規就農週末コース神戸 第14回座学研修

2013年11月2日第14回座学研修in神戸

「経営計画のつくり方」
講師はエースクールの田中代表でした。
田中代表の著書も参考にしながらの講座でした。
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内容は、
1.経営計画とはどのようなものか?
2.経営計画を作る目的
3.(農業)経営計画のつくり方1・・・ビジネスアイデアの検討
4.(農業)経営計画のつくり方2・・・経営資源の検討
というものでした。

初めに、兵庫県の新規就農者の6割が売上年収300万以下という事実があるという話がありました。
それなのに農業政策を作る行政側は、農業者を作ることに躍起で、‘農業経営者’との区別ができていない!ということ。
農業をする人が増えても、それで生活が成り立たないのであれば専業での継続は難しいですよね~。

この、「農家」と「農業経営者」(行政は一緒くたに「農業者」と捉えている)の違いについては前回のブログを参考にしてくださいね。

ということで、「農業経営者」を目指す方たちにとっての農業経営計画という前提のもと、
今回の講座で田中代表が強調されていた点、ポイントを押さえておきますと、

Point1 経営計画を作る前段階で、自分のポジショニング(立ち位置)をどこにするかで、9割がた勝負は決まる!

まず自己分析とポジション分析が必要で、そこからどんなポジションで経営を行うかを決める。
例えば、「メジャーかマイナーか」「シーズンオフかオンか」「直球勝負か変化球か」
具体的に農業例では、「トマトかよもぎか」「秋のさつまいもか秋のコーンか」「食品か化粧品か」

Point2 なるべく自分の持っている強みが生きるポジションに入るようにする

このために特に自分の強みと弱みの自己分析が必要

Point3 新規就農者というポジションを知る

前回のブログ「農家と農業経営者」でも詳しく触れていますが、
新規就農者は、農業界では圧倒的弱者だということを知る、ということ

だから、自己分析で自分の強みを知り、その強みを生かすやり方でポジションを決めることが必要だということです。

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質問の時間には、
TPPの参加やコメの減反政策の廃止が進められる現状で、今後の農業はどうなっていくのか?
経営資源の「人・もの・金」のうちの金について、事業を始めるにあたっての助成金はどんなものがあるのか?
等々の質問がありました。

みなさまおつかれさまでした。

スタッフ宮崎