いちじく農業の特徴

作物選びは生き方選びというお話は、以前、しました。

では、いちじくを選んだ場合、どんな生き方になるのか?少しだけお話をしてみます。

まず、いちじくは、苗から収穫できるようになるまで、早くて2年はかかります。

しかも2年目の収量は100%獲れるわけではありません。だいたい3年目で100%を目指す感じです。そして10年20年と、いちじくの樹と付き合っていくわけです。

そして、収穫期は8月~10月。これ以外の時期は、収穫もなく、比較的ゆるやかな生活になります。逆に言えば収入もなくなります。

収穫期は毎日収穫になります。栽培面積は、収穫期の労働力に合わせて考えると良いでしょう。

季節ごとの労働時間こんな感じです。↑

安定した収入を求めるならば、いちじくと他の作物なのか、いちじくの半農で他の仕事をするのか、組み合わせは考える必要はあると思います。

ようするに結構、極端なんですよね。メリハリが効いているとも言えますね。目一杯働いて、目一杯休むというライフスタイルもありですね。

そして、季節ごとに、樹の様子も結構変化してくれますので飽きる事は少ないかなと思います。

長く農業を続けていく上で、この「飽きる」というのは、意外と大きなポイントなのかなとも思っています。

このあたりは、一人ひとりの性格によるかなとも思いますので、自身で見極めして下さいね。

それでは、今日は少しだけ・・。

2019年1月30日リンクURL

いちじくの魅力をお伝えしたい

当社が栽培している「いちじく」。

関西の人には馴染みが深いかも知れませんが、関東や東北の方は、食べたことがないという方もいるかも知れません。いちじくの産地は、西から、福岡、島根、兵庫、和歌山、愛知あたりかと思います。関東では埼玉あたりもいちじく農家は多いかも知れません。東北では、岩手あたりで、昔から、コンポートにして食べる地域もあるらしいですが、詳しくは知りません。

当社の農場は神戸市西区平野町。

兵庫の中でも神戸市西区は最もいちじく栽培が盛んなところで西区の中では「岩岡町」あたりが一番盛んです。「平野町」にも、いちじく農家はいらっしゃいますが、「岩岡町」に比べると少ないかなと思います。それでも、さすが産地なだけあって、シーズンになると近隣の売り場には、沢山のいちじくが並びます。そんな場所なので、この地域の方にとって、いちじくは馴染みが深いものでもあります。

 

さて。この地域にいると身近にある「いちじく」ですが、他の地域の方からすると、縁遠く、まして、新規就農で「いちじくを栽培したい!」と思う方は、ほんとにレアかと思います。

 

そんな「いちじく」なのですが、私、非常にはまっておりまして、もちろん食べるのも好きなのですが、はまっているのは「作る方」です。一応、生産農家ですので。先日、ご紹介しましたが、いちじくには200品種ほどの品種があります。でも、日本で流通しているは、たった2品種程度。

ブドウやいちごなどは、沢山の品種があって、楽しいですよね。

 

いちじくも、もっと楽しくできるハズなんです。

その楽しさを、うちの農業に取り入れようと、この春、オーナー制を始めるのですが、今、とてもワクワクしています。いちじくの産地神戸から、いちじくの新たな魅力が発信できればと思っています。楽しみにしていてください。

2019年1月16日リンクURL

世界のいちじく

日本で流通しているいちじくは、桝井ドーフィンという品種が約8割を占めると言われています。桝井ドーフィンは、大玉で、沢山収穫でき、比較的流通にも耐えられるという事で、農家や流通業者にとっては、大人気の品種です。味も樹の上で、完熟させるととても甘くて人気なのも頷けます。

ところで、世界には、いちじくは200品種以上あると言われています。数年前になりますが、私は15品種ほど、試食をしました。品種により、かなり個性もありました。皮が薄くて皮ごと食べられるもの、小さくて一口で食べられるもの、ジャムそのものみたいなもの・・・など、色々と楽しめました。

ただ、桝井ドーフィン以外の品種は、収穫できる数が少なくて、皮も薄くて流通が難しく、農家は手を出しずらい品種がでもあります。

 

いつか、この楽しみをお客様に味わってもらいたい・・・・・。

 

と、ずっと考えてきましたが、いよいよこの春、それが実現します。世界のいちじくが楽しめるオーナー制いちじく園をオープンします。体験型のオーナー制で農園に食べに来てもらう事もできます。遠方の方には、冷凍で送る事もできます。冷凍して美味しい品種も選びました。シャーベットみたいになりますよ。

だから、輸送とか収穫量とか、あまり考えずに、味のみで品種を選ぶことができました。

オーナー募集は、2月よりファーボ兵庫のクラウドファンドで募集を開始します。楽しみにしていてください。

 

 

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2019年1月15日リンクURL

週末農業塾/いちじくの実習

2019年1月12日(土)。週末農業塾第11期生の実習日でした。この時期にしては暖かく作業のしやすい1日でした。

この日は、「いちじくの枝の剪定」を行いました。

この作業は、冬場いちじくの休眠期間中に行いますが、春の萌芽に繋がる大事な作業です。

「どの芽を残すか?」芽の選定が重要になります。

ポイントは

1.隣の枝の芽との間隔はできるだけ等間隔(45cm位)にすること。

2.できるだけ上芽は使わないこと。(上芽は成長が強くなりすぎて、他の芽の生育にも影響してくる為)

3.芽の高さを揃えること。(樹液がどの芽にも均一に流れるように枝の高さ、芽の高さを考えます)

これが、なかなか難しくて、苦労するところなのですが、春からの生育を考えると、ここでしっかりと見極めておくことが重要です。

 

とはいえ、実習でいきなり選芽は難しいので、今回は、あらかじめエースクールの方で、マーキングしておきました。枝切りは、残す芽の一つ上の節のところ、節にそってノコギリで切ります。最初は、節にそって真っすぐにノコを入れるのが、中々難しいようで、苦労されてましたが、それも数をこなすことで慣れていきました。

切断後、切断面が乾かないように、木工用ボンドを塗って完了です。

お疲れ様でした。

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2019年1月14日リンクURL

冬場のいちじく作業

いちじく。11月に収穫が終わり、今は冬休みといったところです。

いちじくは6月から10月までは、忙しいのですが、これ以外の時期は、比較的ゆっくりしています。

さて、うちのいちじくは、今年6年目のものと3年目のものがあります。

3年目のものは、絶好調でしたが、6年目のいちじくは、今年、少し生育が思わしくありませんでした。

原因は、恐らく、長年の作業で、特に通路部分の土が硬く締まり、根が伸びきれなかったのかなと推察しています。

なので今年は思い切って通路部分にも大量に堆肥を投入することにしました。

600平米の畑に約6t入れる予定です。

これだけの量を牛糞などの畜糞系の堆肥で入れたら、肥料分が過剰になり大変なことになりますが、うちは100パーセント植物由来の木にも土にも優しいものを使っているので大丈夫です。

ただ今、作業中。

以前はスコップで入れてましたが、さすがに6tは無理でした。

フロントローダー付きトラクター。導入しました。作業は快調です。

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2018年12月20日リンクURL

ものすごい豪雨でした。

ものすごい豪雨でした。

昨日までのおよそ1週間、ものすごい豪雨でした。こんなに降ったのは初めての経験です。

この雨で、一番気になるのが、8月から収穫が始まるイチジクですが、今のところ無事のようです。

この雨が収穫期に来ていたら、かなりの大打撃になるところでした。

収穫期には、イチジクは毎日、次々と熟します。熟した果実の先端には穴が開いてて、雨が降ると、穴から雨水が入って、どうしても品質が落ちてしまいます。

☆写真は昨年のものです。

1週間この勢いの雨が続いたら、かなり悲惨な状況になるでしょう。

今の時期で、まだ幸いでした。

 

ただ、最近、天候の変化が急激で極端になっていると感じます。

できるだけの対策をするしかありません。

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2018年7月9日リンクURL

ハウス倉庫の中を改装中

ハウス倉庫の中を改装中

この1週間、ものすごい雨が続いてます。本日、農業塾の説明会の予定でしたが、交通網が麻痺していることなどがあり、中止となりました。

次回は7月21日開催です。

さて、雨で外の作業ができないので、現在、ハウス倉庫の中の改装に取り掛かっています。

このハウスはイチジク畑のところにあり、通りから、わりと目立つ場所にあります。

改装して、イチジクの直売、イチジク狩りの休憩所にしたいと考えてます。

そうそう。今年から、イチジク狩り、はじめる予定でいます。準備が間に合えばですが、ボチボチと進めてます。

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2018年7月7日リンクURL

農園には鳥も動物も沢山います。

農園には鳥も動物も沢山います。

エースクールの農園は、神戸市にあります。

神戸市といっても、一番西の端っこ「西区」にあって、皆さんがイメージする港町神戸とは全く違います。

あたり一面の田園地帯で、鳥や動物も沢山います。

特に野鳥は種類も数も沢山いて、写真を撮りに来られる方もいます。

 

昨日、いちじく畑で虫を探しながら?鳴いている「セキレイ」と思われる野鳥を見つけました。

近づくと逃げるので、ハウスの中から撮影しました。

農作業で疲れて休憩中に見つけました。何かしゃべっているみたいです。

 

 

 

2018年7月4日リンクURL

イチジクがどんどん伸びてます。

イチジクがどんどん伸びてます。

一気に暑くなりました。もう夏本番といった感じです。

この時期、イチジクもどんどん伸びてきて、誘引が追いつきません。

きちんと誘引しないと風に煽られて、実に傷がついたり、最悪、枝が折れたりします。

台風も気になるところですので、急いで誘引作業に取り掛かりました。

1畝巻き直すのに、1時間くらいかかってしまいまして、なかなか進みませんが、明日からも地道にやっていきます。あと残り15畝。

 

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2018年7月1日リンクURL

今日も”いちじく”大忙し

今日も、いちじく農園に防鳥ネット設置の為のエスター線張りを行ってました。

農園外周に打ち込んだ単管パイプ間は、エスター線を這わせて結ぶのですが、途中、エスター線がズレたり、下がったりしないようにする為、単管パイプの頭にキャップを付けて、キャップとエスター線をつなぎます。

つなぎ方は、こんな感じです。

「単管キャップにドリルで2か所穴をあけ、20cm位に切った番線をU字に曲げ、エスター線をかまして、穴に差し込む」

以上です。

写真の方が分かりやすいと思います。

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この方法は、なんといっても安くできます!

材料はエスター線、市販の単管キャップ、番線のみで出来ます。エスター線は5千円位しますが、単管キャップ、番線は数百円のレベルです。

防鳥ネット柵の作り方は、エースクールのある神戸市では、農業用パイプを組んで作る方が圧倒的に多いです。この方法の場合、上部にもパイプを組む方法が殆どですが、それだけパイプが沢山必要になります。

今回、エースクールでは、農業用パイプよりも太い単管パイプを外周に打ち込んで、上部にエスター線を這わせるやり方にしました。ブルーベリー園などに多い方法です。

この方法ですと、農業用パイプ⇒単管パイプになるので、パイプの単価は上がりますが、上部のパイプが不要になるので、パイプの数が少なくて済みます。また、パイプが太い分、おそらく強度も強いのではないかなと思います。面積が広くなればなるほど、単管方式の方がメリットが出てきそうです。

結果的には、材料費20万円未満で済んでます。かなり安くできたのでないかなと思いますがいかがでしょうか。

2018年6月28日リンクURL