新規就農週末コース神戸 11月9日農場実習

2013年11月9日 新規就農週末コースin神戸 農場実習

先月よりの台風や降ったり止んだりの雨で、キャベツの定植が遅れていました。
ようやくからりとした秋晴れが2日間続き、畝間にはまだ水が残っているものの
なんとか畑に入れるようになり、本日は実習でのキャベツ定植となりました。

まず、本日の実習メニューご紹介
・キャベツの定植
・ネギ畑の草取り片付け
・焼き芋(???)
・農機具メーカーの展示会見学

さて、定植するキャベツは1000本。
畝上をレーキがけする者、メジャーを運ぶ者、苗を置いていく者、植えていく者に役割分担と(自然に)なりました。
株間40センチで2条植え。
1時間少しで定植完了!
翌日は雨の予報でかなり確実なので、活着水はやりませんでした。

131109 (4)

131109 (1)

ネギ畑は、スクール生の畑の横にあります。
前々回の実習で皆で植えました。
この間、一度追肥と切り戻し、防除を行いました。

131109-2 (1)

キャベツの定植でもネギ畑の草取りでも難儀したのが、足元の悪さ!!
畝間はまだ水がのこっており、歩くのに足を取られること。
本来なら、この状態の畑には入りたくないのですが、そうも言ってられないこともあります。
下半身鍛えられました!!

そして、今日のメンイ(?)焼き芋です。
もちろん、芋はエースクールで取れたものです。
鳴門金時を焼いてたつもりが、焼き上がりを割ってみると、、、あれ???紫だ~
なんと紫芋でした!
分類きちんとできておらずスミマセンでした!
それでも、鳴門金時焼きなおしましたよ。

131109-2 (3)

本日最後は、農機具メーカの展示会の見学。
ここはスクール生の方が勤めているところでもあり、前回の講座の折にご紹介いただきました。
みなさん興味津々で農機具を見学したり説明を受けたりしていました。

131109 (3)

131109 (2)

そして建物の中ではおぜんざいを皆でいただきました。

なんだか、今回の実習は秋の味覚満喫(??)しましたね。
スクール生の古川さんがもって来てくださった富有柿に始まり(これは各々帰宅後)、
エースクール産の落花生を炒って食べたり、
焼き芋に締めはぜんざいでした!
ゴチになりました!!

※文章と写真の配置がうまくいかず、読みづらくなっており申し訳ありません。

スタッフ宮崎

新規就農週末コース神戸 第14回座学研修

2013年11月2日第14回座学研修in神戸

「経営計画のつくり方」
講師はエースクールの田中代表でした。
田中代表の著書も参考にしながらの講座でした。
RIMG0547

内容は、
1.経営計画とはどのようなものか?
2.経営計画を作る目的
3.(農業)経営計画のつくり方1・・・ビジネスアイデアの検討
4.(農業)経営計画のつくり方2・・・経営資源の検討
というものでした。

初めに、兵庫県の新規就農者の6割が売上年収300万以下という事実があるという話がありました。
それなのに農業政策を作る行政側は、農業者を作ることに躍起で、‘農業経営者’との区別ができていない!ということ。
農業をする人が増えても、それで生活が成り立たないのであれば専業での継続は難しいですよね~。

この、「農家」と「農業経営者」(行政は一緒くたに「農業者」と捉えている)の違いについては前回のブログを参考にしてくださいね。

ということで、「農業経営者」を目指す方たちにとっての農業経営計画という前提のもと、
今回の講座で田中代表が強調されていた点、ポイントを押さえておきますと、

Point1 経営計画を作る前段階で、自分のポジショニング(立ち位置)をどこにするかで、9割がた勝負は決まる!

まず自己分析とポジション分析が必要で、そこからどんなポジションで経営を行うかを決める。
例えば、「メジャーかマイナーか」「シーズンオフかオンか」「直球勝負か変化球か」
具体的に農業例では、「トマトかよもぎか」「秋のさつまいもか秋のコーンか」「食品か化粧品か」

Point2 なるべく自分の持っている強みが生きるポジションに入るようにする

このために特に自分の強みと弱みの自己分析が必要

Point3 新規就農者というポジションを知る

前回のブログ「農家と農業経営者」でも詳しく触れていますが、
新規就農者は、農業界では圧倒的弱者だということを知る、ということ

だから、自己分析で自分の強みを知り、その強みを生かすやり方でポジションを決めることが必要だということです。

RIMG0544

質問の時間には、
TPPの参加やコメの減反政策の廃止が進められる現状で、今後の農業はどうなっていくのか?
経営資源の「人・もの・金」のうちの金について、事業を始めるにあたっての助成金はどんなものがあるのか?
等々の質問がありました。

みなさまおつかれさまでした。

スタッフ宮崎

農家と農業経営者

おはようございます。エースクール田中です。
スクールでは、度々、お話をしている題材ですが、少し思うところがあって、ブログにもアップしておきます。

「A農家」になりたいのか?
「B農業経営者」になりたいのか?

そのまえに、
「A農家」と「B農業経営者」何が違うのですか?

では、
「A大工」と「B工務店の社長」
「Aシェフ」と「Bレストランの社長」
「Aタクシードライバー」と「Bタクシー会社の社長」

何が違いますか?
もちろん、A=Bの方も数多くいます。

ただ、「経営」という観点から言うと、
A≠B、B≠C
「労働」と「経営」の分離
「経営」と「資本C」の分離
が進む程、活動の範囲が広がるのは間違いないでしょう。

さて。
冒頭の問いかけの答えですが、
ずばり「立ち位置が違います」

つまり、Aの人は経営資本(人・もの・お金)を使って、収益をあげて行くのが仕事の人。いわゆる「経営者」ですよね。
対してBの人は、経営資本(人)そのものです。

なので、A=Bが出来る人は、自分自身を経営資本の「人」として、客観的に見れる方でなければなりません。
これは相当に難しいです。

かくいう私も農業法人(エースクール)の代表をしてますので、いちおう経営者の端くれです。
自分が農場現場に入る時は、自分を「人」として見ようと頑張ってます。
でも、実際は、出来てません。
自分は自分ですし、まして自分の経費を勘定する事は、相当な難しさです。
難しいですが、もしA=Bならば、この視点を忘れると、たちまち収益が成り立たなくなる危険性大です。

なので、私は、今はなるべくBに徹しようとしてます。
このことは、当社のメンバーには伝えています。
これは、共に働くメンバーの利益にも、きっとつながります。

そして、ここで、決して勘違いしてはいけないのが、これは、ただ単に、役割分担(=分離)をしているだけという事です。
「AはAの仕事をする人」、「BはBの仕事をする人」。これだけです。

ではでは。
これから新規就農を目指すみなさんへ。

あらためて
「A農家」になりたいのか
「B農業経営者」になりたいのか

実は、答えは決まってて、(このブログの記事の定義で言うと)A単独はあり得ないのですよね。
Aの場合は、A=Bが必須という事です。

なので、エースクールの農業塾では、
Bの視点を持って、農業に取り組んで頂けるように、講義などを進めています(いきます)。

なぜなら、本当に新規就農で生計を立てようと考えた時、
少なくともBの視点が無いと、無理なんですよね。
だって、代々高度な技術を持つAもしくはBと、競争していかなければならないのですから。

新規就農者は、農業という土俵では、圧倒的な弱者なんです。
弱者が生き残って行こうと考えた時、自分は「人」です~っというのでは、とても成り立たないのですよね。
(土俵をずらすという視点も大事ですが。これは、またおいおい)

当たり前のように思えるのですが、どうも、農業界では、この視点がまだまだ少ないように感じます。
行政側も、どうもゴチャマゼにして曖昧になっています。

行政窓口に相談にいくと、
必ず「何を作りたいの」って聞かれますよね。
これって、経営の一つの手段に過ぎないのですけどね。

新規就農週末コース神戸 農場実習

2013年10月26日新規就農週末コース神戸 農場実習

台風一過で畑は水浸しなので、前回の農場実習で収穫した落花生相手の作業となりました。

収穫して畑に3日間は外に干せたのですが、4日目には天候が怪しくなり、ハウスの中で乾燥させていました。

RIMG0525

まだ枝についたままの落花生を切り離し、土がついたままなので、桶にはなして洗い、また干すという作業。
収穫はとても楽だった落花生ですが、出荷できる状態にするまでに結構な時間と手間がかかるのですね。

切り離し班と、洗い班に分かれての作業。

RIMG0526

RIMG0528

はじめは午前中で終わるのか~???などと言い合いながらやっていましたが、洗い班が色々と工夫を重ねて途中からスピードアップ。
難なく午前中で落花生の作業は終了しました。

RIMG0531

大量生産している千葉県などでは機械を使って一斉に洗い、乾燥させるのでしょう。
落花生は意外と収穫までは容易にできるのですが、直売所などにはあまり見かけませんよね。
出荷できるようにするまでの作業が大変だということを、今回は学べたでしょうか?

さて、午後はドリームズファームにてトマトの実習と圃場見学をさせていただきました。

RIMG0533

RIMG0536

初めに説明を聞いてから、トマトの誘引と芽かきの作業をしました。

ハウスの中には大きなハエ?(実はマルハナバチ)のようなものがちらほらと飛んでいましたが、
これは受粉のためにハウスの中で飼っており、
人間がするよりもよっぽど効率よく受粉をしてくれる働き者。
ですが、やはりハチも自然のもの。
管理には気を使うべきところが多々あるということもお聞かせいただきました。

RIMG0538

ハチひと箱3万円に専用のケース9万円!!
維持費は結構かかりますが、人を雇うよりは安くつくということでした。

RIMG0542

実習生の方々は、ドリームズファームのハウスの規模の大きさに圧倒されていた様子でした。
そして、思っていたよりも現実は大変そう、、、ということにも。
最後に、ドリームズファームの経営内容につい、て質問への回答を交えながら、代表の山口さんにお話いただきました。
現在は、6次産業化、特に加工分野に力をいれているとこのとでした。

RIMG0543

農業経営の現実を目の当たりにして、少々びっくりされた様子の実習生の方々でしたが、
とても良い勉強をさせていただきました。
お疲れ様でした!!

スタッフ 宮崎

新規就農週末コース神戸 第13回座学研修

2013年10月19日第13回座学研修in神戸

今回のテーマは「農業経営の実際2」

淡路島の洲本市にあるチューリップハウス農園から高詰さんをお招きしお話を伺いました。
実際に新規で就農されてご活躍されているその歩みやスタンスなど興味深いお話をしていただけました。

現在のチューリップハウス農園は、農業生産を土台に加工、流通、飲食など様々な分野を実践されています。
人員構成は、役員2名、社員4名、研修生2名。

最初は高詰さんともうひとりの2名で農地の開墾から始め、その姿に徐々に地元の農家の方々から声をかけられ、協力を得られるようになり、
果ては、地元の協力で、開墾した畑横に道路まで作ってしまったという。
開墾前後の畑や道路の様子を、プロジェクターを使って写真で見せていただきながらのおはなしで、とてもリアルに理解することができました。
講座の最初にチューリップハウス農園のみかんジュースを各自いただき、それを飲みながら話を伺いました。

開墾からはじめこつこつと取り組んでだんだん形を作っていった経緯を聞きながら、やはりこれから就農するスクール生の方々にとって一番の学びになったのは
その際の苦労話や失敗談、またそこから改善を行っていたエピソードではなかったかと思います。

最後の1時間は質問タイム

スクール生各自が目指す就農後の将来像を実現するためには、どうしたらいいのか?
といったあたりの質問がやはり多かったように見受けられました。

また、自分たちでできることは機械修理でもやってしまうというというところに、
どうやってやれるようになったのか?との質問がありましたが、
やはりそれも人のつながりに支えられてのことでした。
何にでも言えることなのでしょうが、人間関係をうまく築くことが大事なのだということですね。

RIMG0521
RIMG0518
RIMG0519

チューリップ農園のスタッフは皆20代。
ハードな仕事も若い力と団結力でこなしていくということでしたが、
若さは無限ではないということを前提に、これからの農園作りを模索される様子も印象的でした。

スタッフ 宮﨑

アグリテックに行ってきました。

10月9日~11日の3日間、東京幕張メッセで開催のアグリテック「農業資材expo」に参加してきました。
想像していた以上の来場者と熱気とで、会場は、ごったがえし。当方のブースもかなりのご来場があり、3日間ブースに貼りつきとなりました。
気になる展示もありましたが、見る事ができず次の機会に。

写真は、セミナー&ブース相談対応の様子です。
「30分で分かる農業参入の基礎」というお題を頂き、30分という時間にかなり焦りましたが、時間の中で、精一杯お話をさせて頂いたつもりです。
ご来場ありがとうございました。

12月より、いよいよ東京で農業ビジネスコースを開始します。
こちらも楽しみです。

RIMG0515

RIMG0509

RIMG0517

新規就農週末コース神戸 農場実習

H25年10月12日(土)農場実習が行われました。

前日までは蒸し暑さが続いていましたが、当日はカラッとした秋晴れの、農作業には最適な日でした。

自習内容は、
1)落花生の収穫
2)ピーマン畑の片付け
3)ブロッコリー畑の除草及び追肥
4)各自持ち畝の管理及び、ネギの定植

落花生の収穫は、まず根元から引っこ抜いて、畝上に天地返しにして4日間ほど日干しします。
幸いこの3連休中は秋晴れが続くということです。
この作業は、30分ほどで終わり、次はすぐ横のうねのピーマンの片付け。

枝をつっていた紐と、支柱を回収し、引っこ抜いて乾燥させるために畝上に置いておきました。
まだ綺麗なピーマンが枝に結構ついており、もったいないと、片付けしながらカゴいっぱいに採り、実習終了後にスクール生たちで山分けしていました。

次は、ブロッコリー畑の除草です、結構根が張ってしまっているところもあり、少々時間がかかりました。
お昼をはさんで、追肥用の浅溝を畝上に堀り、各自一畝づつ追肥をしました。

最後は、ネギの定植。
スクール生の持ち畝横のスペースに肥料、防虫用の粒剤を巻き、耕運、整地をして定植完了しました。
余った苗は、持ち畝に植えたり、お持ち帰りをしていただきました。

今回は屈み姿勢の作業が多く、腰がきつかったでしょうか?
皆様お疲れ様でした。

スタッフ 宮﨑

秋冬野菜

エースクール生産農場では、秋冬出荷に向け、只今、野菜の植え付け、植え替えを行っています。

植えた直後に台風にあったブロッコリ苗。
谷に水が溜まりましたが、畝の上までは水没せず、なんとか大丈夫でした。
台風後、急いで排水ポンプで排水し、無事復旧。

こんな格好で、農薬散布致しました。怪しすぎるけど、誰だかわからないからいいか。
無事に育って下さいな。

農薬

ブロッコリ

7月14日 京都コース 最後の座学研修

7月14日、京都コースでは最後の座学研修となりました。

本日のテーマは、「農業経営の実際」。
農業には都市近郊農業と地域農業があります。同じ農業経営であったとしても、販売方法や地域・JAとのかかわりなど、まったく違う農業があります。

それを実際に農業に従事されている先輩に生々しく語ってもらおうというのが今回のテーマです。

まずは、京都市右京区嵯峨野の生産者、本田さん。
京都・嵯峨野といえば、嵐山。本田さんの圃場も嵐山の周辺に位置し、観光シーズンにはまったく身動きがとれない(車での移動ができない)ほど人でにぎわう場所にあります。

そして、京都府舞鶴市の生産者、椋本さん。
舞鶴は京都府北部地域の中心都市ですが、京都市と比べると人口も少なく、駅から離れると田畑が広がっています。椋本さんは地域の担い手として、水稲を8町、その他万願寺唐辛子を4棟のハウスで栽培、他にも2棟のハウス、数反の畑で野菜を栽培されています。

私が想像していたとおり、面白い対比のお二人の話となりました。

椋本さんの話は、新規就農を目指す受講生には、一見、飛躍した話に思えますが、いわゆる地域に就農し、地域の中に入れば入るほど担い手としての存在感が増してきます。就農したときの想いとは違った方向にいく可能性もあります。それが現在の日本の農業の実態となっています。

本来なら、コースの最初にお二人の話を企画していたのですが、わけあって最終コマとなってしまいました。ですが、色んな農業を体験してからのこの話。結果的には色んなことが想像できて、よかったのではないかと存じます。

今回、画像なく、失礼します。

筆)京・野菜きれい研究所 橋本將詞

新規就農週末コース神戸 第6回農場実習

H25年7月6日(土)第6回農場実習を行いました。
当日は、晴天!というか酷暑でした。いよいよ夏です。

夏といえば、コーン。
実習農場にもコーンは沢山ありますが、エースクール生産農場にも沢山のコーンがあり、只今、出荷真っ盛り。
という事で、今回は、朝から、コーンの出荷作業を行いました!って、バタバタですみませんでした・・。農業の実態です。なんて。

コーンは、鮮度が命!早朝に収穫して、朝一番で店頭に並ぶようにしなければなりません。
だって、朝一コーンは、ほんと美味しいですから。
美味しいうちに、お客様へお届けします。

まさに時間勝負の朝からバタバタ。
でも、おかげ様で、完売のお店もあり、1日で、トータル180本ちょいの販売となりました。

ちょっとした包装の工夫もとても大事です。
せっかく美味しくできたものは、その美味さを、正直に伝えられるにしなければなりません。
中々難しいですけど、今回は、粒のハリつやがアピールできるように工夫してみました。
「パリッ」とね。

実習生の皆さまの視点としては、「そろばん」も弾いてみて下さいね。
単価はご存じのとおり。

まだまだコーンは続きます。

次に、実習農場の動物よけネット、鳥よけ糸の設置を行いました。
暑い中、ご苦労さまでした。

でも、その農場には、動物が現れます。
足跡、コーンの食べかす、見ましたか?
ネットしておかないと、皆さんの実習農場も、ちょうど食べごろにやられます。

きれいに設置できました。

RIMG0439

RIMG0440