第9回 農場実習レポート

10月27日(土)、新規就農週末コース神戸、第9回農場実習を行いました。

本日も晴天。ただ、今週降った雨で、農場にはぬかるみがあります。
当初、トラクター実習を予定してましたが、残念ながら、このぬかるみでは、入れません。

仕方ないですね。天気との兼ね合いは、露地栽培の宿命です。
という事で、今回は、ニンジンの除草を行いました。

地味な作業が続きますが、頑張りましょう!!

作業前の様子。ちょっと画像が悪くて分かりにくいですが、ニンジンの葉が隠れるくらい茂ってました。

こちら除草作業。葉がまだ小さいので、雑草と見分けがつきにくのですが、丁寧に除草していきました。

除草後。。すっきり。

このような作業は、農家さんでも、通常、なかなか手が回らないところ。
今回、受講生の頑張りで、かなりスッキリ除草できました。

前回同様、地道な作業が続きましたが、みなさん、ほんと熱心に取り組んでおられて、感心させられます。

でも、こういう作業って、作業中、ほんと色々な事を考えるのですよね。

「ハウスどうしようか?」とか、「トラクターどうしようか?」とか、「来年以降のカリキュラムどんながいいかな~」とか、「このニンジンいくらで売れるかな」とか、「今年の冬はスキーに行けるかな」とか「藤波が阪神に決まったな」とか「焼き牛丼っておいしいのかな」とか「クロッキーちゃんとやってるのかな」とか・・・。

私だけ?
貴重なシンキングタイム(笑)です。

田中康晃

第8回 農場実習レポート

10月21日(日)新規就農週末コース神戸、第8回目の農場実習を行いました。
今回も晴天。雑草もぐんぐん伸びます。昆虫も元気です。

そこで、今回は、キャベツ、ブロッコリの除草&防除を行いました。

いつものようにドリームズファーム山口社長より、本日の作業の説明。

受講生も慣れたものです。どんどん除草!

除草前、除草後。こんなに違います。

続いて防除。おなじみ渡辺さんより説明。

アブラムシ・・・。

今回はBT剤のモスピラン。

成分、効果、希釈倍率、散布回数など必ずチェック。

こちらも慣れてきました。受講生が動噴に薬剤希釈。

農作物の管理作業。
地道な作業が続きます。
こういった作業の繰り返しで、元気な野菜が育ちます。

受講生の皆さまも、かなり作業が手についてきた様子です。
除草も防除も、毎回、スピードアップしていきます。

田中康晃

第7回講義 種苗の基礎

10月20日(土)に行われた第7回講義「種苗の基礎」の報告をさせていただきます。

新規就農週末コース 神戸会場
日時: 10月20日(土)
場所: エースクール会議室
内容: 第7回講義「種苗の基礎」
講師: 山口 和人(㈲ドリームズ・ファーム社長)

本日の内容は「種苗(しゅびょう)の基礎」です。
文字通り「たね」と「なえ」です。


「種」の説明をする講師の山口社長

種には大きく分けて2種類あります。

「固定種」 と 「F1種」 です。

「固定種」はそれぞれの地域の風土や気候に合った種で、
自家採種できるので翌年も作付できるのが特徴です。

「京野菜」が有名ですね。

一方
「F1種」は First Filial generation の略で
F は filial(~世代)の頭文字で
1 は firstの 1 からとってるそうです。

さらに、F1種は異なる品種を掛け合わせて作っているので…
雑種第1世代と言えばイメージしやすいですね。

一代交配と書かれている場合もあります。

ということはメンデルの法則よろしく
次世代の種は何が出るのかわからないので
自家採種は出来ません(しても意味がありません)。

一般農家の主流はどちらなんでしょうか?

それは断然「F1種」だそうです。
F1種は耐病性があり作りやすく品種改良されているのが大きな理由です。

「効率」を求めるとそうなるのが世の常でしょう。
F1種は耐肥性があるので、そのために大量の肥料を投入し
肥料が多いと雑草が多く生えるのでそれを抑制するために
農薬を散布する…その繰り返しです。

なんてひどい農家だと思ってしまうでしょう。
しかし、それを求めているのは我々消費者だということも忘れてはいけません。

ですので、「自分で」作ってみてはどうですか?
それを当スクールを通して学んでいきましょう!


真剣に講義を聴くスクール生のみなさん

つづいては「苗」のお話です。

苗を育てる上でいちばん大切なのは

「根」をいかに伸ばしてあげるか

です。

育苗しているときは葉っぱや茎の様子をみてしまいがちですが、

プロの農家は「根」を注視するそうです。

やはり視るところが全然違いますね。

根を気持ちよく張れるようにポットの大きさや灌水量を作物によってうまく調整することが大事だと力説されていました。

「三つ子の魂百まで」は野菜も一緒で

育苗時の性質がそのまま生長したときにも表れるようです。
水を多くあげすぎると水太りしやすくなりますし、
適度に水をあげると筋肉質の強い樹になるそうです。

それくらい育苗は神経を使う大事なステージです。

スクール生のみなさんは種の種類の豊富さや

育苗の仕方に興味津々で途中で質問が飛び交う

侃々諤々の熱い議論がなされました。

了 黒木 大将

第7回 農業実習レポート

10月14日(日)、新規就農週末コース神戸、第7回目の農業実習を行いました。
またまた天候にも恵まれ、農作業日和となりました。

さて、今回の実習は、研修圃場のキャベツ、ブロッコリ、ホウレンソウの追肥と除草です。

現在の作物の様子は・・・。こんな感じです。追肥のタイミングも覚えておきましょう。

まずは株間に溝をきります。前回、ニンジン圃場で経験済なので、かなり手付きも慣れ、作業も早くなりました。

肥料投入!いい感じです。

こちらは除草作業の様子。今回から各自の担当圃場のところで作業です。はたして、作業のやり方、愛情の投入!?などにより、収穫時に差は出てくるでしょうか・・・。楽しみです。

後半は、前回講義の復習。実際に農業施設を見学しました。

見学施設はトマト用の大変立派なもので、受講生一同圧巻。
いいですね。いつか、こんな施設で農業ができる日を目指して!?・・・。

まずは、地道に実習頑張って行きましょう!!

今回もお疲れ様でした。
色々とイメージが出来てきました!・・ね?。

田中康晃

第6回講義 施設・機械の基礎

10月13日(土)エースクール研修室にて、新規就農週末コース神戸、第6回目の講義を行いました。

今回のテーマは「施設・機械の基礎」、講師はドリームズファーム山口社長です。

まずは、トラクターのお話から。
トラクターの役割。耕運、畝たて、排水性向上など。アタッチメントを交換する事により幅広く使う事ができます。

目的や状況に応じて使う事が大事。深く耕運する場合、浅く耕運する場合など、目的・状況に応じて変えていく。

使う場面も回数も様々。
たとえば、研修圃場では・・・。

(前作の)トウモロコシ終了後に樹ごと耕運。
  ↓
トウモロコシの樹を早く分解させるために代掻き。
  ↓
肥料散布後耕運
  ↓
畝成形

と計4回使用しました。

いや~。実に働きものですし、頼もしい限りです。
ただ、値段が結構するので、投資回収をしっかり計算の上、計画的に導入すべし。

後半は施設について。

一般的なパイプハウスの構造、材質、値段などについての説明。

計画的に栽培出荷していくためには、パイプハウスは非常に有益なものである事がわかりました。
投資額/売上目安などについても言及がありました。

こちらも設備値段は結構します。
トラクター同様に、しっかりと計画し、経営?判断が必要になります。

う~ん。エースクールでも導入したいですね~。

その前に、前提として、まずは、しっかりとした作物が作れるようにならないとダメですね。。
しっかり実習頑張りましょう!!

田中康晃

第6回 農場実習レポート

10月8日(月)、新規就農週末コース神戸、第6回農場実習を開催しました。
またまた天候も良く、風もなく、穏やかな日和でした。

さて、今回の実習は、実習農場の隣、ドリームズファームの農場にて、ニンジンの追肥作業を行いました。

まずは、作業の説明。ドリームズファーム山口社長より。

このように株間に溝をきります。

頑張るスクール生徒さん達。これ、見た目よりキツイです。

投入する肥料はこちら。化成肥料。

投入する量は、施肥設計に基づきます。前回講義でやりましたね。。。

切った溝に肥料を投入していきます。

投入したら埋め戻し、肥料の乾燥を防ぎます。追肥完了!!

見た目よりもキツイ作業。でも、みんな夢中になって作業をしてました。こういう苦労があるからこそ、収穫が楽しいのかも知れませんね。

みなさん。お疲れ様でした。
だいぶ手つきも慣れ、後半はかなりスムースに出来たのではないでしょうか?
今度は、実習農場で、同じ事をやります。(今回より畝短いので、ご安心を・・・)

田中康晃

第5回 農業実習レポート後半

さて。午後からは農場実習の後半。研修農場にて、キャベツ、ブロッコリへの防除作業(薬剤散布)を行いました。

今回、散布する農薬はゼンターリ。BT剤と呼ばれる生物系(菌ですね)の薬剤です。ヨトウ虫などへの効果を狙ってます。

成分など

こちらは展着剤。葉っぱへの薬剤の付着効果を高めます。葉っぱは薬剤を弾くので、展着剤を混ぜて防ぎます。

農薬の濃度、散布する量、回数は、きっちりと守らなければなりません。出荷できなくなります。農薬散布の管理はしっかりと記帳しておきます。

こちら背負い式の動力噴霧器。これで農薬を散布します。農薬満タン時の総重量は30kgほどになります。結構、重いです。

講師の渡辺さん。散布作業の説明を行っています。一定のリズムで・・・。

散布終了。

農薬と聞くと、「ムムムって」思われる方もいるかもしれません。
確かに「無農薬」!と行きたいところですが、販売なども考えると、現場では中々難しいのも正直なところ。なるべく回数を抑えるなどして、減農薬を心がけ、そして、しっかりと「管理」していきます。

「無農薬」で行くにしても、「知っている」という事は、とても大事な事と思います。

本日はお疲れ様でした。

田中康晃

第5回 農場実習レポート前半

10月7日(日)、新規就農週末コース神戸、第5回農場実習を行いました。
やや風はありましたが、天気も良く、秋らしい日和となりました。

今回の実習前半は、実習農園のすぐ近くで農業を行う浅川さんの農園にて「ナスの収穫・選別・梱包」を行いました。

収穫作業について、浅川さんが、説明をしているところ

葉の裏に虫の卵を見つけたら、葉ごと取り除いて下さい。

こちらスクール生の収穫作業の様子。収穫楽しい~。

収穫したナスを優品、秀品、ボツ品に選別します。

重量を量って

袋詰め

袋の口にテープを巻いて

これで完成!!

きれいなナスですね。
このナスは、直売に出荷されたとの事・・・。売れ行きも上々だったとのです。。

こういう作業は楽しいですね。。
でも、苦労があっての楽しさ。
自分で苦労して作ることができれば、きっと楽しさはもっと大きなものになる・・・かな?

第5回講義 肥料・農薬の基礎

10月6日(土)エースクール研修室にて、新規就農週末コース神戸の第5回講義「肥料・農薬の基礎」を開催しました。
講師は、ドリームズファーム山口社長です。

肥料の3大要素。N,P,Kの役割・・。何でしたっけ?大丈夫ですか。答えは板書↓

こちらは、少しだけ脱線して、ぼかし肥料の作り方などの説明。しっかり発酵させてから畑に投入しなければなりません。

後半は農薬の基礎。すみません。板書の写真撮り忘れてしまいました。
う~ん。どんなでしたっけ(笑)。冗談?。。農薬をせっかく使うのでしたら、効果的に使いたいもの。適期使用がポイントです。

今回の講義は、肥料設計、農薬の使い方など、現場に出たら即必要になる知識でしたね。
学ぶべき事は多いですね。

でも、あせらずに、今回の講義を頭に入れつつ、あとは、じっくり現場で身につけていければいいものと思います。

田中康晃

第4回 農場実習レポート 定植(キャベツ・ブロッコリー)

台風17号が近づいています。

本来は台風の前には定植はしないほうがいいのですが・・・

もうこのような状態です。

生長し過ぎてポットの大きさでは根を十分に張ることができません。

そこで、本日定植してあげる事を強行しました。

そのまま株を抜こうとすると根が切れてしまうことがあるので

必ず逆さにしてポットを株から外すようにします。

ここでの左右の手に注目してください。

右手(利き手)で株を持ち

左手で穴を開けます。

そして、そのまま一連の流れで定植します。

このように流れを止めずにすることが効率アップの秘訣です!

さあ、スクール生みんなで定植しましょう!


黙々とキャベツを植えるスクール生のみなさん(真剣です!)


周りよりも若干深めに植えてください。


定植完了です。

次はホースを使って灌水をしました。


6本の畝を撒くので、中央の通路にホースを置いてそこからホースを畝に当たらないように3人1組になってすべての畝に水をあげました。

そうすることで、ホースをいちいち移動させる手間が省けます。


灌水完了です。

次は、キャベツ・ブロッコリーの隣の畝にニンジン・ホウレンソウの播種をしました。

ハウスのときとは違って露地の土は硬さが違うらしく抵抗があるため四苦八苦していました。
それでも一所懸命にやってる姿は素晴らしいものですね!

ここで、講師の山口さんの実演の動画をどうぞ。

スムーズすぎて追いかけるのがやっとでした。

本日のまとめ

キャベツ定植   600本 1畝200本 3畝 株間40cm
ブロッコリー定植 600本 1畝200本 3畝 株間40cm
ニンジン播種   2畝
ホウレンソウ播種 2畝
合計10畝です。

これをこれからスクール生自身で生産管理していきます。

もちろんサポートは受けながらの管理になります。

立派な作物ができるようにこれからいっしょにがんばっていきましょう!


【了】   黒木 大将