第15回 農場実習レポート(チームス様視察@豊岡)

12月2日(日)、新規就農週末コース神戸、第15回農場実習を行いました。
今回は、エースクール同様に兵庫県新規就農促進モデルファームとして農業研修を行っておられるチームス様の農場へ視察に行かせて頂きました。
豊岡です。

場所が変われば、農業のスタイルもずいぶん変わるものです。まずは、こちらニンジン畑。良く太った大きなニンジン。

なんと。スキー場の中に畑が・・・

これから広大な耕作放棄農地を開墾するとの事です。スケールがすごい。。

こちらはハウス。マスタードリーフや一部試験的にトマトも栽培されてました。無農薬栽培です。

最後に集合写真。今回、残念ながら欠席となった受講生もいましたが・・・・。またの機会に。

それにしても規模感が全く違います。
神戸と豊岡、同じ兵庫県なのですが、**aレベルに対し、**haです。

気候も違います。
積雪があるところとないところ。

今回、受講生のみならず、運営スタッフ側としても物凄く勉強になりました。
今度は、22日、チームス様が、エースクールにお越し頂きます。

こういう交流って、すごく楽しいです。

チームス様
ありがとうございました。
また、今後とも、宜しくお願いします。

田中康晃

浅川さんの華麗な手さばき@道の駅

第14回 農場実習レポート

11月25日(日)、新規就農週末コース神戸、第14回農場実習を開催しました。
先の週からの雨で、実習農場の土の状態は、あまり良くなかったのですが、ホウレンソウが待ったなしの状態でしたので、収穫を強行しました。

収穫はこれで3回目かな?実習生も慣れたものです。あっという間に収穫終了。

洗い。

束ね。すごいもので、何回か作業をしているとスピードが格段に上がります、思っていたよりも早く終了しました。今回は135束。直売所に出荷します。

こちらは茎ブロッコリ。こちらも収穫しました。

実習生もエースクールもだんだんと手つきが良くなってきました。
又、どのくらいの作業量、作業時間、収益性・・・など、だいぶ実感できるようになってきたのではないでしょうか?

こういうのは、いくら講義を受けても、本を読んでも、イメージこそ出来ても、実感レベルにはなりません。
「経験に勝るものなし!」

田中康晃

第13回 農場実習レポート

11月24日(土)、新規就農週末コース神戸、第13回農場実習を開催しました。
先の週の雨により、実習農場がぬかるんでいたため、今回は、ドリームズファーム様のトマトハウス内にて、トマトの定植および摘葉作業などを行いました。

こちら、定植前のトマトの苗。

マルチの穴から、手を差し伸べて土を掘り、やさしく定植していきます。

こちら実習生の定植作業の様子。これが、見ている以上にハード作業。腰や指が痛くなってきます。

午後からは、トマトの葉かきとわき芽取り作業。
日当たりや風通しを良くするため、一番下の花が付いているところより下の3つの茎葉を残して、下すべての茎葉を取り除きます。

茎の間に出てくる「わき芽」はすべて取り除きます。これで主茎の成長を促します。

この作業も中腰作業の連続で、見た目以上にハードです。
農家さんのありがたみを感じます。

でも、トマトの香りがいいのですよね。
こんな環境で、運動!?してたら、きっと元気になりますよ。

田中康晃

第11回講義 農業の現状

更新が遅れすみません。
11月23日(金)、新規就農週末コース神戸、講義経営編「農業の現状」を開催しました。

講師は私(田中)が少しと、兵庫県農業経営課の赤堀様、石古様にお話頂きました。

まず、私の方からは、「農業の現状」という事で、農林水産省が発行している統計データをもとに、新規就農者の動向、困っている事、研修の内容有無など、お話をさせて頂きました。

やはり気になるのは、「お金」なんですね。
この話になると、受講生の目が「キラッ」と輝くのが分かります(笑)。

これまでも、「新規就農事例」の講義の中で、実際の様子について、今年の新規就農の方にお話しを頂いてきましたので、薄々と感じておられたと思いますが、統計でもその厳しさははっきり見えます。

農業所得200万円のラインをクリアする事。
新規就農者にとっては、これがひとつの目安でしょうね。

次に後半は兵庫県農業経営課の赤堀様より、「兵庫県の現状」についてお話を頂きました。
今年から始まった青年就農給付金制度、これに関連する「人と農地プラン」などなど、結構、新規就農者に対する支援策は沢山あります。

そんな中で、印象に残ったのは「補助金はあてにしない。頼らないで下さい」というお話。
確かに。その通りと思います。

農業は、ほんと様々な補助金、助成金制度があり、支援が充実しているように思えます。
使えるものは、どんどん使えばいいと思います。

でも、決して、制度に合わせて無理な投資をしたり、雇用したりしないように注意が必要なのではないでしょうか?補助金や助成金はいつ無くなってもおかしくないので、無くても回るようにリスク回避しておく事はすごく大事かなと。

とはいえ、やはり気になりますよね(笑)。
青年就農給付金にしても、始まったものですので、ある程度、継続して頂ける事を望みます。

赤堀様、石古様、ありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。

田中康晃

第12回 農場実習レポート

11月18日(日)、新規就農週末コース神戸、第12回農場実習を行いました。
今回は、いよいよ、実習農場で栽培したホウレンソウの初収穫でした。

まずはいつものように本日の実習の説明。収穫方法の説明。今回は、農場で根を切り落とします。

各自の担当区画に入り、それぞれ収穫です。

今回、一人2ケースづつ収穫しました。

すべて水洗いします。これが結構大変・・。

こんな感じに束にします。

重さは約320g。

実習生の作業の様子。

完成!

今回は、こんな感じで計120束収穫しました。
その後、袋に詰めて出荷しました~。

お土産のニンジン!!奇麗です。

研修後、エースクールの方で、ウィークデイに約290束、収穫ました。
もうホウレンソウが待ったなしなんです。
でも、まだ、畑には、半分くらい残ってますので、次回も頑張りましょう!

田中康晃

第10回講義 新規就農事例2

11月17日(土)、新規就農週末コース神戸、第10回講義を行いました。
今回の講師は、今年、神戸で就農された「浅田さん」です。

現在、58歳。脱サラ就農です。
あふれる研究心と行動力に、ただただ脱帽です。
講義資料にはありませんでしたが、「浅田さん」に見せて頂いた「就農計画」の緻密さは、驚きのレベルです。

さて。
講義の内容ですが、就農に至るまでの経緯、ステップ、就農後から現在までの状況などなど。
決算!?も含め、ご説明頂きました。

そんな中で、個人的に身にしみたのは、「新規就農者は無い無い尽くし」というお話。

ほんと、そうなんです。
普通!?の農家さんでしたら、普通にあるものが、新規就農者には、全く「ない」のです。クワも無ければ、水もない、トイレもない、作業場もない、トラクターなんて当然ありません。「ない」ものをあげればきりがありません。そんな中でも、消費者は、新規就農者でもなんでも、当然、同じ水準を求めます・・・・。

なので、新規就農者は、まず、ベースが無いハンデを克服しなければなりません。だけど、一方で、農業一筋の農家さんだとしたら、想像もできないような「発想」ができるかも知れません。違った経験、知識、人脈もあるかもしれません。

あと、もうひとつ、感じたのは、「仲間」の重要性。農業以外でももちろん大事なのですが、農業は殊更、一人では何もできません。一緒に考え、一緒に行動して貰えるような「仲間」が大事・・というか「必須」だなと、つくづく感じました。

そのためにも、とにかく、まずは「一生懸命にやる」という事かな・・・。

私も今年、会社(エースクール)ではありますが、新規就農をした端くれです。そんな時、浅田さん、浅川さんがいて、もちろんドリームズファームの皆さんもいます。どれだけ心強いか分かりません。

きっと、こういう「繋がり」を、みんなが、次に繋げて行く事が大事なんだろうね。
エースクールも「一生懸命にやり」ます。

田中康晃

第9回講義 新規就農事例1

11月10日(土)、新規就農週末コース神戸、第9回講義を行いました。
今回の講師は、今年、神戸で就農された「浅川さん」です。

今年就農されたばかりのまさに「リアル新規就農者」。
受講生の皆さんにとって、とても身近に感じる事ができるのではないでしょうか?

さて。
講義の内容ですが、まず、「何故、農業を志したのか?」というところから、「市民農園でのシミレーション」→「駅前講座」→「ドリームズファームでの研修」→「認定・農地取得」→「就農!」と、就農までのステップを、解説頂きました。

その後、就農後、「実際はどうなの?」というお話。
そのままお話頂いたのですが、皆さんは、どのように感じましたでしょうか?

正直、「厳しさ」も感じたと思います。
でも、何より、浅川さんの、「この明るさ」は、どこからくるのでしょう。
とても楽しく、親しみやすく、頼りになる「先輩」です。

お話を聞いてて、「何をするにも目的を持って取り組んでいる」なあ、という事が凄く印象に残りました。
たぶん、「ここ」が凄く大事で、「これ」が出来るかできないかで、きっと、数年後、凄い差になるのだろうなあと。

本日はありがとうございました。

田中康晃

第8回講義 農家の生活

11月3日(土)、新規就農週末コース神戸、第8回目の講義を開催しました。場所はエースクール研修室。
講師は、毎度おなじみ山口社長です。

さて、今回の講義ですが、スクール開講前の編成会議で、急きょ追加となった項目です。
私(田中)や山口社長では、思いつかなかったテーマでした。

編成会議に出席下さった新規就農者の方から、ふと「農家の生活って、どんなだろう?」「きっと、就農前の方は知りたいと思いますよ~」って、ご提案があり採用となりました。

「朝何時に起きて、夜何時まで働くのか?」
「休日はあるのか?」
「月曜日から・・毎週どんな事をしているのか?」

など、言われてみると、知りたいですよね!!

さて。
講義の内容ですが、山口社長の普段の生活をお話頂きまして、おおよそイメージは出来たのではないでしょうか?

基本は「日の出~日没」。

でも、意外?だったのは、「休日は、作物次第、工夫次第」というお話。
要するに、休日を取りたいのだったら、そういう作物を選んで、作付計画を立てればいいという事です。

だけど休むと、その分、売上は減るかも知れませんが・・・
でもでも、これも、工夫次第で、仲間や家族とシェアしていくというやり方もあります。

結局、農業であろうと他の事業であろうと、「自営業」「経営者」という事なんですね。

受講生からの質問で、「週末だけで農業って出来ますか?」という質問がありました。
これも、結局「経営次第」という事です。

もしかしたら「週末起農」というスタイルも「あり」なのかもしれません。

だけど、やはり一人で農業をするのは、キツイですかね。
家族、仲間、地域・・・・エースクールの繋がり!?。。
きっとこういうのって大事なんです。

講義では、農作物の流通のお話も頂きました。
う~ん。これも、経営次第。

今回の講義、どうでしたでしょうか?
それにしても受講生のみなさんは、毎回、真剣に参加して下さって、とても嬉しく、励みになります。
又、受講生のみなさんの質問や意見には、こちらが、本当に、勉強させて頂いてます。

「週末起農」。。ふむふむ。

田中康晃

第11回 農場実習レポート

11月4日(日)に行われた第11回農場実習の報告をさせていただきます。

新規就農週末コース 神戸会場
日時: 11月4日(日)
場所: ドリームズ・ファーム農場
内容: 第11回農場実習「トラクタ演習」

今回は待ちに待ったトラクタ演習です!
雨の影響でなかなか圃場に入れなかったのですが、ようやく実現できたので一安心です。


熱心に講師の話を聞くスクール生
トラクタを前にやや緊張気味でしょうか?


注意事項に耳を傾ける

30馬力のトラクタなので初心者には少し難易度が高いかもしれません。

さて、説明が終わるとさっそく乗車です!

「習うより慣れよ」

理屈では分かっても実際乗ってみないと上達できませんからね♪

みなさんすごい上手です!

講師の正確な指導とスクール生の熱い意思が伝わってきます!
かっこいいですね!

トラクタのポイントは、
いかに少ない移動距離で効率的に耕耘するか…だそうです。

まずはトラクタですいて均平に整地します。
このときの理想は東西に1回すいて、そのあとに南北にすく。
そうするとキレイに整地できます(畝立てのときに楽に作業できる)。

次に、スクール生が難しかったと声を揃えたのがターンです。

やはり慣れていないので何度も切り返しをすると轍(わだち)ができます。

すると、それだけ土が締まりバランスが悪くなります。

それでは講師の実演の動画を見てみましょう!

注視していただきたいのが手と目の動きですね。

「必要なことを必要なときに最小限の動きでする」

これが効率的に作業するポイントではないでしょうか。

午後からは、茎ブロッコリーの収穫と農薬散布(ホウレンソウ)と担当圃場の除草作業をしました。

<茎ブロッコリーの収穫作業風景>

人海戦術で収穫していきます(黙々と収穫するスクール生)


とてもみずみずしくて美味しそうです!

続きましては、農薬散布です。

<ホウレンソウに使用した農薬>

ランマン フロアブル
作物 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 使用量 総使用回数
ホウレンソウ べと病 2000倍 散布 3日前 100~300L/10a 3回以内
アファーム乳剤
作物 適用病害虫 希釈倍数 使用方法 使用時期 使用量 総使用回数
ホウレンソウ ハスモンヨトウ
ホウレンソウケナガコナダニ
2000倍 散布 3日前 100~300L/10a 2回以内

今回は、スクール生のみで調製してみることにしました。

「2000倍に薄めて、動噴が20L入るから…」
「10mLでいいですかね?」
「そうですね」

困惑することなくスムーズに段取りできました!

頼もしいですね。


慣れた様子でなかなかどうしてサマになっていますね♪

最後に自分の担当する圃場の除草作業をしました。

きれいに愛情を注いだ分だけ野菜はそれに応えてくれます。

どんどん大きく生長する作物にみなさんワクワクしていました。

いや、むしろ成長したのはスクール生かもしれませんね。


【了】 黒木 大将

第10回 農場実習レポート

10月28日(日)、新規就農週末コース神戸、第10回農場実習を開催しました。
天候はあいにくの雨、午後からは少し日差しが出てきましたが、露地農場は入れません。

そこで、今回は、ハウス内での小松菜、チンゲンの収穫、梱包を行いました。

ドリームズファーム山口社長より、作業の説明。

実習生の作業の様子。

コンテナに収穫します。

次は袋詰めの作業。小松菜は重量を量って。

袋詰め。

チンゲンは大きさにより2個ないし3個づつ袋に詰めます。

袋をシーラーでシールして。

商品として完成。

本日の収穫数は、午前中で、小松菜50袋、チンゲン150袋できました。
直売所に並ぶとの事です。だんだんと農業のイメージが出来てきましたね!?

朝のハウス内は気持ちがいいものです。
空気感、におい、いいですね。

小松菜、チンゲンもシャキシャキしてます。
写真で伝えられないのが残念。

ユーチューブ15秒前後の「サクッ」という音で感じてください。(笑)

田中康晃