少々大げさなタイトルですが、農業と一言で言っても、作る作物によって、作り方も違えば、必要な設備も違えば、売り上げ、経費、そして、ライフスタイルまでもがガラッと変わってきたりするものです。
私は、仕事がら、沢山の農家さんを見てきています。トマト農家、いちご農家、きゅうり農家、いちじく農家、葉物農家、露地野菜農家、有機農家、米農家、肉牛農家、ブルーベリー観光農園農家、植物工場農家・・・。本当に様々です。
例えば、うちもそうですが、いちじく農家は、芽が動き出す5月頃から7月頃と8月~10月の収獲期は忙しいのですが、それ以外は、案外「ヒマ」です。ヒマとう事は収入がないということです。
一方、パイプハウスなどで葉物を周年栽培している農家は、ほぼ毎日、収穫があります。毎日収穫があるという事は、比較的、安定しているとも言えます。
作業の内容も、いちじく農家は、果物の成長に合わせて、作業内容も変わってきますが、葉物農家は、比較的、同じような作業の繰り返しになります。
さて。表題のタイトル。
皆さまには、少し大げさに聞こえるかも知れませんが、「案外、タイトルの通りですよ」と言いたいです。
何故か?
それは、結局、農作物って「生き物だから」つまり「農業は、生き物を育てている」からなんです。
って、分かりにくいですか?
「生き物が主役。人間はサポート役」
だから
「生き物の性質に合わせないといけない」という事。
そう。そろそろ結論
結局「農家は農作物の性質に合わせた生き方になる」ということです。
だから、表題「作物選びは生き方選び」という事になります。
どうしても、人間って、人間中心に物事を考えがちですから、こういう事を言っても中々分かって貰いにくいし、人間中心に農業を考える人もいますが、それにはやはり無理があります。週休2日、定時出社、定時帰社って言われても、作物は関係なく育つし、病気になるし、実も着きます。
植物工場や水耕栽培などで「ある程度」の制御は可能かも知れませんが、それは、あくまで「ある程度」ですし、「ある程度」という認識も大切と思います。だって「主役は生き物」なんですよ。。
農業をしようと考えるのなら、この辺の頭の切り替えは、必要かなと思います。