塾長の言いたい放題コーナー新設

この度、当ブログのカテゴリに「塾長の言いたい放題コーナー」を新設しました。普段、農業をやっていて思うことを、思うままに投稿していきます。投稿に対するご意見は色々とあるかも知れませんが、勝手きままなコーナーですので、その辺ご了承下さい。

さて。第1回目として、本日は、「農作物の販売」について、言いたい放題します。

 

当社では、1月現在、いちごとホウレンソウの出荷をしています。共に、基本、直売所に出荷するか直売をしています。

以前は、スーパーなどの小売店に出荷する事もありましたが、最近は、ほとんど小売店には出荷していません。それは何故かというと「評価の基準に納得がいかない」からです。

普通に考えると作物は食べるものですから「美味しい」や「安全(健康になる)」が基準になってしかるべきかと思うのですが、残念ながら、多くの小売店の基準は、そうなっていません。(なってないと感じています。)

 

何が基準になっているかといえば

それは「相場」

 

美味しいかどうかはさておき、市場で取引されている「相場」より、高いか安いかが重視されていると感じます。(私の私見ですのでご了承を)相場は、一般には出荷量が多ければ安くなり多ければ高くなるものです

 

でも、「ちょっと待って」と言いたい。

 

だって、ホウレンソウと言っても、生産者が違えば、味も違いますし、究極を言えば、一つとして同じものはないのです。まあ、ホウレンソウは一般の方が分かる程の味の差は出にくいかも知れませんが、「いちご」は結構ちがいますよ。

これを、一括りにしてホウレンソウの出荷量が多いから安くなる。。。って、違うでしょ!

 

相場で判断されるようになると、農家も相場を見て作るようになりますよね。お客様は、食べて下さる「消費者」ではなくて「相場」という味を味わう事なく決められる得たいのしれないものに。

 

これには、私は断固反対。

 

お客様は、あくまで食べて下さる「消費者」です。だから、うちの農業は、美味しさを追求していきたいと思っています。そうそう。もちろん市場機能もスーパーなどの小売機能も、大事なものなので、これらを否定するものでもありません。ようするに「農家」としての「経営の選択」のお話です。ご承知おきを。

2019年1月18日リンクURL