新規就農週末コース神戸 2月28日島本微生物工業株式会社・島本バイム研究農場視察研修

2015年2月28日(土)
新規就農週末コースin神戸 島本微生物工業株式会社・島本バイム研究農場視察研修

今回の実習は視察研修ということで、スクール生12名・スタッフ3名 計15名で、島本微生物工業㈱様の島本バイム研究農場(滋賀県甲賀市)を訪問させていただきました。
島本微生物工業㈱(㈱酵素の世界社)さんは研究所設立より60余年、「島本微生物農法」--有用微生物や酵素の作用によって地力を高め、作物がもっている生命力を最大限に引き出し、安全で栄養価の高い美味しい農産物を増産する自然と調和した農法--の普及向上を事業の柱として講習会の開催や農業資材・健康食品の販売等を行われています。

島本微生物農法の原点は「健康な土づくり」です。具体的にいうと、独自に開発された堆肥(←木屑や鶏糞などからできています)をたくさん(一般的な堆肥の量の5~10倍!)土に混ぜ込むことによって有用微生物の繁殖を促進し、肥効率の向上や土壌通気性・排水性・保水性・保肥性の向上、土壌酸度の中和などの土壌改良効果を得ることができ、その結果作物の成長を促し収量アップに繋がるということです。ちなみにこの「土づくり」の大切さというのは、最近立命館大学の久保幹教授によって開発された土壌肥沃度診断法により科学的にも証明されたそうです。
案内していただいた農場で私達は成長著しかったナスとオクラの株のサンプルが展示されているのを見たり、40年間(!)の堆肥の積み重ねにより、上に乗ると沈んでいく程フカフカの畑の土にスコップを入れさせてもらったりと、驚愕しながらその豊かな土を体験させていただきました。

私達人間の身体と心は「各々が食べたモノでできている」と思っていますが、今回の研修で作物も同じでやはり「食べる(摂取する)モノ(栄養)」が「良い」事が重要で、それにはやはり土が「良い」事が大重要だということを学ぶことができました。手間をかければそれだけ作物は良くなる。永遠のテーマである雑草問題にも「人海戦術で対処!?」です。

最後に、案内・対応していただきました黒木さんをはじめとする研究員の方々、聞けば我々のために休日出勤していただいたとの事で、お世話になりました。ありがとうございました!

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堆肥の材料→発酵「切り返し」の経過→ほぼ完成
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左側:露地ナス 株の高さは2.7m 右側:露地オクラ 株の高さは3.7mもあります
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40年分の堆肥の層
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農場見学中・・
ハウス栽培のトマト
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リンゴ
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イチゴの育苗ハウス内。興味深々です。
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天気も良好でちょっとしたドライブ気分に。滋賀といえば近江牛!
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