新規就農週末コース神戸 12月14日第17回座学研修

2013年12月14日(土)新規就農週末コースin神戸 第17回座学研修

「農作物の流通販売」

本日の講師は、京都で代々集荷業を営んでおり、社会保険労務士でもある橋本先生。
大丸京都前でマルシェを運営されたり、食育指導員としても活動されていたりと、多岐にわたり活動されています。
そして、今回の講座はそういった現場での体験をもとにお話し下さったので、とてもわかりやすく、現実味がありました。

1.青果物流通の話
2.販売方法の色々
3.集荷人・マルシェの売り子という経験から

まず、1.では、青果物流通の仕組みをご自身が営む「集荷業」の位置付けをはじめとして図を描いて説明。
「農家⇒集荷業⇒市場―⇒仲卸⇒量販店、小売り店など」という仕組みの中身が近年量販店を主とした流れに変わってきているということです。
また、生産者が作物を売るルートでは、市場にもメリットがあり、どのルートを使うかは自分のスタンス次第で決められるということでした。
が、地域の中でやっていこうとすると、自分のスタンスを通すことができないこともあるので、就農場所を決める時にはこの点にも気をつけた方がよいということでした。
ちなみに、
Q.市場出荷の利点とは?
A.持っていったものは必ず全量売ってもらえる(が、買い手がないとありえない値段をつけられることも)
  売上金の支払いが3日後に現金であること

2.3.では、まず市場流通と市場外流通のことをお話しいただきました。
1.でも話されたことですが、では、
Q.市場流通を目指すには何が必要か?
A.規格と量の安定、と毎日出すこと
そして、市場外流通ではご自身が取り組まれているマルシェの売り子としての経験からお話し下さいました。
マルシェは「直接販売」の部類に入りますが、売る側としてはこれがいちばんおもしろいとのこと。
利点は、売り方を工夫できること。
値段を決められること。
自分でこだわりを伝えられること。

今回の講座のポイントは、
流通経路と売り方によって、農作物の値段が決まってくるということを理解すること。
また、売れる値段の上限があるということ。
これは、生産者は理解しておくべきことですね。
橋本先生が運営するマルシェでは、生産者の方向けに「価格決定についてのご案内」という文書を渡しているということで、資料として配って頂きました。
そこには、「仕入価格」+「仲介手数料○○%」+「当社利益」+「廃棄」=「販売価格」
という値段の付け方の説明と「仕入価格」と「販売価格」のところが空欄になっており、生産者の方に書き込んで頂くようになっていました。
ここまでの説明と、土台を用意していても、(納品書に)値段を書いてくれない生産者もいるということでした。
生産者は作るだけで、販売は投げやり、という従来のやりかたでは流通販売形態が多様化している今では厳しいですね。
情報収集と発信を意識していかなければと思います。

時代の流れで「八百屋」さんはなくなってきていますが、
時代にあわせて「八百屋」の役割を担う形を消費者に提供できるようになれば、豊かな農業経営ができるのではと思いました。

余談ですが、橋本先生が運営するマルシェのfacebook是非ご覧ください。↓
https://ja-jp.facebook.com/kyoto.marche
生産者と良いお付き合いしているなということが、写真の生産者の方々や作物を見ると分かります。
人間も作物も表情の豊かなこと!
こういう方々が作っている作物を是非食べてみたいと思わせてくれます。

皆様おつかれさまでした。
写真 4

写真 3

新規就農週末コース神戸 12月7日農場実習

2013年12月7日(土)新規就農週末コースin神戸 農場実習

本日のメニュー
キャベツ畑の除草、追肥、防除
トウモロコシ畑の耕運
各自持ち畝の管理

今朝は(も)、冷え込みました。
集合時間の9時前でもまだ霜が溶けていませんでした。ぶるぶる
写真 2 (2)

ですが、畑に出てしまうと寒さも気にならなくなります。
まずは、4週間前に皆で植え付けをしたキャベツ畑の除草。
さほど、生えてきてはいないのですが、今のうちに退治しておくと後が楽。
スクール生8人であっという間に終わりました。

次は、追肥。
条間に溝を掘って、油粕20kgと園芸化成20kgを施肥しました。
写真 3 (3)
写真 4 (1)

お昼まで残りの時間を使って、
トウモロコシ畑をトラクタで耕運。
トウモロコシをなぎ倒しながら進んでいくということで、みなさん興奮(?)気味でしたが、
結構あっけなく進めてしまうものだから、拍子抜けのようでした。
写真 1 (2)
写真 1 (3)

午後は、キャベツの防除(農薬散布)と耕運の続き。
それぞれに分かれて作業しました。
防除組は、まず今日使用する農薬の説明を聞いて、調合しました。
農薬を使うときには必ず、袋やボトルに記載されている表記をしっかり読まなければいけません。
大事なのは4点。使う作物に適用しているかと、散布回数と最大散布量、希釈倍数。

本日使うのはプレバソンフロアブルとアプローチBI(展着剤)
展着剤は作物に付いた農薬が流れ落ちないようにするためのもの。
粒材やフロアブル系には入れまずが、乳剤のようなドロドロした薬剤には入れないことも多いです。
などなどの説明を聞きつつ、調合をして、畑に移動。
写真 5
写真 4

背負い噴霧機は20リットルが入るもので、中に入ったものを背負うとずっしり。
足元に気をつけつつ、撒き方の注意を聞きながら交代で合計40リットル分を散布しました。
写真 2 (1)

農薬使用の注意!
防毒マスクとゴム手袋は必ず着用しましよう。
農薬は皮膚からも吸収されるため、準備のときからゴム手袋は着けるようにしましょう。

最後は、各自持ち畝を手入れしました。
冬野菜が収穫時を迎えているところもあり、ハクサイやほうれん草など収穫したり、除草したり。
こまめに手入れをしている畝はさすがよく野菜が育っています。
写真 2 (3)
写真 2
収穫の喜び!!

おつかれさまでした。

新規就農週末コース神戸 11月30日第16回座学研修

2013年11月30日 新規就農週末コースin神戸 第16回座学研修

「農業法人」

今回は資料と主に著書「農業参入の手続きと申請書類作成」を使っての講座でした。
前回から、農業に関する法律について学んでいますが、
私の印象では現場のことや諸手続きのノウハウは知っていても、
それの土台となっている「法律」については、
これを知っている農家さんや農業経営者の方が少ないのではと思います。

必ず知っていなくても経営はできるが、
知っていれば就農するにあたって大きな強みとなるものだと思います。

もちろん、スクール生の方もそのことは重々承知で、真剣に講座を聞き、積極的に質問がとんでいました。

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今回の講座の内容を以下に簡単にご紹介します。
1.法人化するメリットとデメリット
2.農業法人と農業生産法人の違い(具体例を用いて説明)
3.農業生産法人の構成員要件について
4.農業生産法人以外で農地を借りるには
5.株式会社の作り方

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農業法人は、農業生産法人と農地権利取得可能な一般法人をひっくるめていう呼び名です。
このあたり結構ややこしく、ホワイトボードにわかりやすく図を書きながら説明がありました。

農地権利取得可能な一般法人は、平成21年12月の法改正で可能になり、
以降現在までで約1200社もの一般法人が該当するようになりました。
わがエースクールもそのうちの一つです。

3.以降は農業生産法人を設立するためには知っておくべきこと。
それにしても、農業生産法人の構成員要件は農「作業」従事のしばりがあり、
これが農業の発展を妨げる仕組みの一つでもあるということには、
思わず納得。

農業が成り立っている土台のことを知ると、
なぜいま農業がこの状況なのか、ということもリアルに見えてきます。
そして、今後自分がどんな農業経営を選び実践してくのかという将来像を描く良い材料になるのではないかと思います。

皆様、お疲れ様でした。

スタッフ宮﨑

新規就農週末コース神戸 11月23日農業実習~岡山合宿~

2013年11月23日 新規就農週末コースin岡山県津山 合宿

待ちに待った合宿です。
この合宿は、スクール生の古川さんからのご提案で実現しました。
古川さんは岡山県津山市に在住、既に畑付きのご自宅にて就農準備を着々と進めておられます。
まだ誰もお伺いしたことはなく、「めっちゃ田舎です」との事前情報を頭に、到着したところ、、、
「めっちゃ田舎ちゃうやん」という田舎過ぎず都会過ぎず高速のインターもちかく、単線ですが電車も目の前を通り過ぎるの交通の便のよいところにありました。
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自宅のすぐ裏が畑というなんと恵まれた立地でしょうか!!

参加者は全員で14名。うち4名がエースクールスタッフ。
この日は高速道路で渋滞しているところがあり、早めに出発したスタッフグループとスクール生の前田さんは集合時間11時に間に合うように到着しましたが、
あとのメンバーは残念ながら実習中に遅れて到着されました。

さて、肝心の実習内容ですが、
古川さん宅の畑にて、
0、育苗用のハウス見学
昼食
1、土壌診断用に土を採取
2、畑①に堆肥まき
3、トラクターにて耕運
4、玉ねぎの定植
温泉、夕食

という流れで行われました。
0.育苗用ハウス見学
当初はこのハウスを皆で建てる事を主とした実習になる予定でしたが、
「ハウスを建てる知識がない者ばっかりで集まっても」ちゃんと出来上がらないというアドバイスがあり、
専門の業者さんに立ててもらったものを業者さんの解説付きでで見学しました。
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私が現場でハウスを建てたことがあるのは5年ぐらい前。
部品や、ビニルの種類が進化していて驚きました。
農業界の進化は結構遅々としたものですが、とはいえ日々動いていることを実感できました。

1、土壌診断用に土を採取
とりかかる前に、古川さんの事務室?にてオリエンテーションがありました。
きれいに片づけられた広々とした空間で、皆から感嘆の声が。
この部屋の反対側には作業部屋もあり、農作業に必須の空間がばっちり用意されていて仕事がやりやすそうな感じでした。
2013.11.23合宿6

土採取は五か所から同分量の土を採り、混ぜ合わせて500g分を提出用に袋に入れました。

2、堆肥まき
3、耕運
畑は3枚ありそのうちの1枚に軽トラ1杯分の堆肥を散布しました。
休日だったので、車で5分のところにある堆肥センターが閉まっているということで、今回は1台分だけでしたが、合計7台分まくということでした。
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そして、スクール生の中には軽トラを運転したことがない方、トラクターに乗ったことがない方がいらっしゃいまして、
この機会にと、それぞれに試乗させていただけました。

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お決まりのエンストもしつつなんとか畑から出られました。

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トラクターの操作方法を指導頂き、
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いざ試運転。車と違うところは後ろの耕運機の操作があることとターンのやり方でしょうか。
使い慣れれば誰でも使えるようになります。
ですが、馬力がある分注意して使用しないと大事故につながりますので、ご注意を!
転倒や、後ろに人がいることに気づかずに大事故になったケースが多々あります。

4、玉ねぎ定植
耕運している間、手の空いた人は玉ねぎの定植をしました。
途中からようやく参加者全員そろいまして、あっという間に終わりました。
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残りの時間は、お土産用に柿狩りをしたり、エースクールから持ってきた芋で焼き芋をしたり、大学芋を作ったりと秋の味覚狩りを楽しみました。
そして、夕食の前には車で30分ほどのところにある「奥津温泉」に皆でいき疲れを落としました。
久しぶりの温泉、気持ちよかったです~

いざ、お楽しみの夕食はお鍋(水炊き)。
お酒を飲める人も飲めない人も団欒を楽しみました!
お疲れ様でした!!2013.11.23合宿5

新規就農週末コース神戸 11月16日第15回座学研修

2013年11月16日(土)新規就農週末コースin神戸 座学研修

「関係法規・手続き」

今回は内職しながら聞いていたため、写真を撮るのをすっかり忘れていました。
いつもの教室で前回も参考にした著書とホワイトボードとプロジェクターを使いながらの田中代表のお話でした。

今回は面白くない話です!との前置きのもと、
以下の流れで進行されました。

1、就農前に知っておくとよい法規(農地法、農業経営基盤強化促進法)
2、農業の始め方と法規の関わり(農地の賃貸借と農作業受委託の違い、農地の利用権設定について)
3、就農後に知っておくとよい法規(農薬取締法、食品取締法)
4、農薬のポジティブリスト制度と特定農薬について

農地の貸借りについては農地法での許可が必要なのですが、「ローカルルール」というものがある土地もあるとのこと。
エースクールの近くの地区でも江戸時代から続くその慣習が続いているそう。
地域や文化との結びつきの深い農業ならではのことですね。

他に、特定農地貸付法というものもあり、これは市民農園などのアグリビジネスを展開するときに関係してくる法律です。

内容は固かったですが、新規就農するに当たっては知っておくべきことばかり。
みなさん真剣に聞いておられました。

「知っているのと知っていないのとでは、自分で事業を始めるときに差が出てくる」
必要最低限の知識は持っておきたいですね。

さて、余談ですが、来週の実習は「岡山合宿」です。
スクール生の古川さん宅にお邪魔をし、研修させて頂きます。
夜は鍋で酒盛り(?)ということでお酒の飲める方はずいぶんまえからわくわくしているようです。
詳細は追ってアップしますのでお楽しみに♪

スタッフ 宮崎

新規就農週末コース神戸 11月9日農場実習

2013年11月9日 新規就農週末コースin神戸 農場実習

先月よりの台風や降ったり止んだりの雨で、キャベツの定植が遅れていました。
ようやくからりとした秋晴れが2日間続き、畝間にはまだ水が残っているものの
なんとか畑に入れるようになり、本日は実習でのキャベツ定植となりました。

まず、本日の実習メニューご紹介
・キャベツの定植
・ネギ畑の草取り片付け
・焼き芋(???)
・農機具メーカーの展示会見学

さて、定植するキャベツは1000本。
畝上をレーキがけする者、メジャーを運ぶ者、苗を置いていく者、植えていく者に役割分担と(自然に)なりました。
株間40センチで2条植え。
1時間少しで定植完了!
翌日は雨の予報でかなり確実なので、活着水はやりませんでした。

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ネギ畑は、スクール生の畑の横にあります。
前々回の実習で皆で植えました。
この間、一度追肥と切り戻し、防除を行いました。

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キャベツの定植でもネギ畑の草取りでも難儀したのが、足元の悪さ!!
畝間はまだ水がのこっており、歩くのに足を取られること。
本来なら、この状態の畑には入りたくないのですが、そうも言ってられないこともあります。
下半身鍛えられました!!

そして、今日のメンイ(?)焼き芋です。
もちろん、芋はエースクールで取れたものです。
鳴門金時を焼いてたつもりが、焼き上がりを割ってみると、、、あれ???紫だ~
なんと紫芋でした!
分類きちんとできておらずスミマセンでした!
それでも、鳴門金時焼きなおしましたよ。

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本日最後は、農機具メーカの展示会の見学。
ここはスクール生の方が勤めているところでもあり、前回の講座の折にご紹介いただきました。
みなさん興味津々で農機具を見学したり説明を受けたりしていました。

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そして建物の中ではおぜんざいを皆でいただきました。

なんだか、今回の実習は秋の味覚満喫(??)しましたね。
スクール生の古川さんがもって来てくださった富有柿に始まり(これは各々帰宅後)、
エースクール産の落花生を炒って食べたり、
焼き芋に締めはぜんざいでした!
ゴチになりました!!

※文章と写真の配置がうまくいかず、読みづらくなっており申し訳ありません。

スタッフ宮崎

新規就農週末コース神戸 第14回座学研修

2013年11月2日第14回座学研修in神戸

「経営計画のつくり方」
講師はエースクールの田中代表でした。
田中代表の著書も参考にしながらの講座でした。
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内容は、
1.経営計画とはどのようなものか?
2.経営計画を作る目的
3.(農業)経営計画のつくり方1・・・ビジネスアイデアの検討
4.(農業)経営計画のつくり方2・・・経営資源の検討
というものでした。

初めに、兵庫県の新規就農者の6割が売上年収300万以下という事実があるという話がありました。
それなのに農業政策を作る行政側は、農業者を作ることに躍起で、‘農業経営者’との区別ができていない!ということ。
農業をする人が増えても、それで生活が成り立たないのであれば専業での継続は難しいですよね~。

この、「農家」と「農業経営者」(行政は一緒くたに「農業者」と捉えている)の違いについては前回のブログを参考にしてくださいね。

ということで、「農業経営者」を目指す方たちにとっての農業経営計画という前提のもと、
今回の講座で田中代表が強調されていた点、ポイントを押さえておきますと、

Point1 経営計画を作る前段階で、自分のポジショニング(立ち位置)をどこにするかで、9割がた勝負は決まる!

まず自己分析とポジション分析が必要で、そこからどんなポジションで経営を行うかを決める。
例えば、「メジャーかマイナーか」「シーズンオフかオンか」「直球勝負か変化球か」
具体的に農業例では、「トマトかよもぎか」「秋のさつまいもか秋のコーンか」「食品か化粧品か」

Point2 なるべく自分の持っている強みが生きるポジションに入るようにする

このために特に自分の強みと弱みの自己分析が必要

Point3 新規就農者というポジションを知る

前回のブログ「農家と農業経営者」でも詳しく触れていますが、
新規就農者は、農業界では圧倒的弱者だということを知る、ということ

だから、自己分析で自分の強みを知り、その強みを生かすやり方でポジションを決めることが必要だということです。

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質問の時間には、
TPPの参加やコメの減反政策の廃止が進められる現状で、今後の農業はどうなっていくのか?
経営資源の「人・もの・金」のうちの金について、事業を始めるにあたっての助成金はどんなものがあるのか?
等々の質問がありました。

みなさまおつかれさまでした。

スタッフ宮崎

新規就農週末コース神戸 農場実習

2013年10月26日新規就農週末コース神戸 農場実習

台風一過で畑は水浸しなので、前回の農場実習で収穫した落花生相手の作業となりました。

収穫して畑に3日間は外に干せたのですが、4日目には天候が怪しくなり、ハウスの中で乾燥させていました。

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まだ枝についたままの落花生を切り離し、土がついたままなので、桶にはなして洗い、また干すという作業。
収穫はとても楽だった落花生ですが、出荷できる状態にするまでに結構な時間と手間がかかるのですね。

切り離し班と、洗い班に分かれての作業。

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はじめは午前中で終わるのか~???などと言い合いながらやっていましたが、洗い班が色々と工夫を重ねて途中からスピードアップ。
難なく午前中で落花生の作業は終了しました。

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大量生産している千葉県などでは機械を使って一斉に洗い、乾燥させるのでしょう。
落花生は意外と収穫までは容易にできるのですが、直売所などにはあまり見かけませんよね。
出荷できるようにするまでの作業が大変だということを、今回は学べたでしょうか?

さて、午後はドリームズファームにてトマトの実習と圃場見学をさせていただきました。

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初めに説明を聞いてから、トマトの誘引と芽かきの作業をしました。

ハウスの中には大きなハエ?(実はマルハナバチ)のようなものがちらほらと飛んでいましたが、
これは受粉のためにハウスの中で飼っており、
人間がするよりもよっぽど効率よく受粉をしてくれる働き者。
ですが、やはりハチも自然のもの。
管理には気を使うべきところが多々あるということもお聞かせいただきました。

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ハチひと箱3万円に専用のケース9万円!!
維持費は結構かかりますが、人を雇うよりは安くつくということでした。

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実習生の方々は、ドリームズファームのハウスの規模の大きさに圧倒されていた様子でした。
そして、思っていたよりも現実は大変そう、、、ということにも。
最後に、ドリームズファームの経営内容につい、て質問への回答を交えながら、代表の山口さんにお話いただきました。
現在は、6次産業化、特に加工分野に力をいれているとこのとでした。

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農業経営の現実を目の当たりにして、少々びっくりされた様子の実習生の方々でしたが、
とても良い勉強をさせていただきました。
お疲れ様でした!!

スタッフ 宮崎

新規就農週末コース神戸 第13回座学研修

2013年10月19日第13回座学研修in神戸

今回のテーマは「農業経営の実際2」

淡路島の洲本市にあるチューリップハウス農園から高詰さんをお招きしお話を伺いました。
実際に新規で就農されてご活躍されているその歩みやスタンスなど興味深いお話をしていただけました。

現在のチューリップハウス農園は、農業生産を土台に加工、流通、飲食など様々な分野を実践されています。
人員構成は、役員2名、社員4名、研修生2名。

最初は高詰さんともうひとりの2名で農地の開墾から始め、その姿に徐々に地元の農家の方々から声をかけられ、協力を得られるようになり、
果ては、地元の協力で、開墾した畑横に道路まで作ってしまったという。
開墾前後の畑や道路の様子を、プロジェクターを使って写真で見せていただきながらのおはなしで、とてもリアルに理解することができました。
講座の最初にチューリップハウス農園のみかんジュースを各自いただき、それを飲みながら話を伺いました。

開墾からはじめこつこつと取り組んでだんだん形を作っていった経緯を聞きながら、やはりこれから就農するスクール生の方々にとって一番の学びになったのは
その際の苦労話や失敗談、またそこから改善を行っていたエピソードではなかったかと思います。

最後の1時間は質問タイム

スクール生各自が目指す就農後の将来像を実現するためには、どうしたらいいのか?
といったあたりの質問がやはり多かったように見受けられました。

また、自分たちでできることは機械修理でもやってしまうというというところに、
どうやってやれるようになったのか?との質問がありましたが、
やはりそれも人のつながりに支えられてのことでした。
何にでも言えることなのでしょうが、人間関係をうまく築くことが大事なのだということですね。

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チューリップ農園のスタッフは皆20代。
ハードな仕事も若い力と団結力でこなしていくということでしたが、
若さは無限ではないということを前提に、これからの農園作りを模索される様子も印象的でした。

スタッフ 宮﨑

新規就農週末コース神戸 農場実習

H25年10月12日(土)農場実習が行われました。

前日までは蒸し暑さが続いていましたが、当日はカラッとした秋晴れの、農作業には最適な日でした。

自習内容は、
1)落花生の収穫
2)ピーマン畑の片付け
3)ブロッコリー畑の除草及び追肥
4)各自持ち畝の管理及び、ネギの定植

落花生の収穫は、まず根元から引っこ抜いて、畝上に天地返しにして4日間ほど日干しします。
幸いこの3連休中は秋晴れが続くということです。
この作業は、30分ほどで終わり、次はすぐ横のうねのピーマンの片付け。

枝をつっていた紐と、支柱を回収し、引っこ抜いて乾燥させるために畝上に置いておきました。
まだ綺麗なピーマンが枝に結構ついており、もったいないと、片付けしながらカゴいっぱいに採り、実習終了後にスクール生たちで山分けしていました。

次は、ブロッコリー畑の除草です、結構根が張ってしまっているところもあり、少々時間がかかりました。
お昼をはさんで、追肥用の浅溝を畝上に堀り、各自一畝づつ追肥をしました。

最後は、ネギの定植。
スクール生の持ち畝横のスペースに肥料、防虫用の粒剤を巻き、耕運、整地をして定植完了しました。
余った苗は、持ち畝に植えたり、お持ち帰りをしていただきました。

今回は屈み姿勢の作業が多く、腰がきつかったでしょうか?
皆様お疲れ様でした。

スタッフ 宮﨑