いちご栽培にとって、
最も怖い病気は炭疽病、
そして最も怖い害虫はというと「ダニ」です。
ダニは自然界のどこにでもいる生物ですが、
いちごにとっては害虫となります。
この生物がいちごの栽培圃場で増殖すると、
増殖したダニは樹液や果液を吸いまくり、
株は弱り、実も売り物にならなくなり、
とんでもない被害をこうむるのです。
そうならないために為には、
定期的に防除(農薬散布)することが有効な手段なのですが、
農薬は、防除対象以外にも圃場にいる他の有用生物等を弱らせたり、
株自体がが弱ったりするため、
できるだけ使いたくありません。
また、農薬散布をするのは結構な労働時間と労力がかかるため、
使わないに越したことはないのです。
ダニが増殖したいちごの株
さて、エースクールではこれまで最小限の防除でダニを抑えてきましたが、
暖かくなる春先からはダニが元気になり繁殖速度が速まる為、
農薬による防除では抑えきれなくなっていました。
そのため、今年は使い方を誤らなければ効果がある(メーカーの説明)という
天敵農薬「スパイカルEX」を使用することにしました。
これはいちごの害虫である「ハダニ」を捕食する「ミヤコカブリダニ」を圃場に散布し、
増殖させる、というものです。
このボトルの中に「ミヤコカブリダニ」がたくさん入っているようです
(目視では確認できず)
中を見ると、ふすまかおがくずが詰められており、これにダニがついています
あとは、ミヤコカブリダニたちがハダニを捕食しながら増殖するのを待つばかりなのですが、
天敵を圃場で飼っている間には使える農薬がぐっと減ります。
例えばアブラムシがつき始めたら、うどん粉が出始めたら、、、
天敵放飼中に使える農薬は添付の説明書やメーカーのHPにも載っています。
http://www.arystalifescience.jp/product/product_index.php
この天敵農薬の効果が分かるのは、
来年の3月以降暖かくなり出してからです。
メーカーの説明内容をよく守り効果的に使わなければなりません。
なんといっても、安くないものですので。。。。
ちなみに2月にはもう一つ同じメーカーが出している別の天敵を放飼します。
(より効果的にするためにメーカーが使用を推奨)
大事なのは、費用対効果を得られることです。
何回も農薬散布をする農薬代と人件費み見合う効果が得られればいうことありません。
来年の結果にご期待ください。
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