第3回 農場実習レポート②灌水(ハウス)

播種の次の行程は

「灌水」

です。

ただ単に播種しただけでは芽は出ません。
発芽に必要なのは


空気(酸素)
適当な温度

です。


肥料

は発芽には必ず必要とは限りません。

むしろ発芽してから後の生長に重要なファクターになるでしょう。

灌水作業に戻ります。


まずは灌水チューブを畝の中心に敷きます。

チューブがぐちゃぐちゃにならないように
しっかり裏表を確認して行うようにしてください。


チューブを留める前に1回水を通してみます。

このときのバルブ開閉に注意点があります!

まずは本圃のバルブを開けます(上の画像です)

そしてその後に

この元栓のバルブを開けます

この順番を間違うと元栓の水圧で水管が破損してしまうことがあります。
(小学校のガスバーナーを思い出しますね笑)

まとめると

バルブ開ける→元栓開ける→水を出す→元栓閉める→バルブ閉める

この手順は金科玉条です!


水を出したらチューブを留めます。

専用のストッパーもありますが余っている資材で流用します(コスト削減!)


水が出ているのが分かりますか?
土の湿り具合で分かると思いますが…見えにくくて申し訳ないです

水のかかり具合にバラつきがあるのがわかりますでしょうか?

まっすぐ引いてもどうしてもチューブに左右に寄ってしまいますので

必ず左右対称に均等に水がかかるように調整します。

また、詰まりもありますのでチューブを擦って水を出してあげます。


散水の寄りを確認する生徒のみなさん



調整作業風景

さあ、調整完了です。
みなさん服が濡れながらも真摯に作業に取り掛かっていました。
お疲れ様です。

このあと40分ほど灌水して一連の作業は完了です。

灌水の目安は作型や季節によって変わってくるので実際に土を掘ってみたりして目視の確認による経験を積む他にありません。

やはり現場に携わることが肝要だということですね。

発芽が楽しみですね♪


【了】   黒木 大将

第3回 農場実習レポート①播種(ハウス)

第3回農場実習レポートの報告をさせていただきます。
本日9月23日(日)は朝に雨が降っていましたので作業ができるか不安でしたが、
何とか8時前には止んでくれたので助かりました。

2日連続の実習なので、昨日の疲れが残っていて体の節々が悲鳴をあげている生徒さんもおられました。
決して無理をせずゆっくりと作業してくださいね。

本日の予定では、圃場にトラクタを入れて耕耘の演習をする予定でしたが、こう泥濘んではどうしようもありません。

そこで、急遽変更で「葉もの野菜の播種」をすることにしました!

まずは、ミニニンジンの播種をしました。


これがニンジン用の播種機です。
テープにニンジンの種が等間隔に付いていますので間引きの必要がありません。
しかもテープは土に還るので安心して播種できます。


テープをローラーにしっかりと固定して…
さあ、播種スタート発進!!!


力を入れず、押すような感じで…上手にできております♪
このときの目線が大事です!
足元を見ると力が入って左右に揺れてしまいます。
ですので、少し先を見ながら行くとまっすぐきれいに行きます。

動画もありますのでどうぞ

次は、軟弱野菜の播種です。

播種したのは

「水菜」
「コマツナ」
「ミニチンゲンサイ」

です。


この播種機は点播ロール式で主に葉もの野菜に使われます。

a.前輪の刃のついたローラーが播種機を固定・安定し
b.真ん中の土切りで溝をつくり
c.そこに種が2,3粒ずつ落ちて
d.後輪のローラーで鎮圧するというアルゴリズムです。

うーん、すごい!


生徒だけでスプロケットを交換して点播間隔を調整中!

では、いってみましょう!


初めはみなさん慎重になりすぎて歪んでしまったりしましたが
慣れてくると講師のサポートなしで
生徒同士で教え合っていたので印象的でした。

「実際に」

「やってみる」

ということの重要さを身にしみて感じることができました。

次の行程は最も重要な「灌水」作業です。

葉もの野菜はこれですべてが決まると言っても過言ではありません。

生徒の奮闘は次回(農場実習レポート2)に続きます。


【了】  黒木 大将