新規就農週末コース神戸 1月11日第18回座学研修

2014年1月11日新規就農週末コースin神戸 第18回座学研修

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もご愛読のほどよろしくお願いします。

さて、年明けて最初の研修は講座から。
テーマは、

「助成金・労務管理」

前回お越しいただいた橋本先生に再び京都よりお越しいただきお話しいただきました。

内容は、
1.農業で使える助成金について
2.農業における雇用関係、労働基準法について
3、社会保障と給付の種類
4、農業労災と安全衛生について

まず、1.では最近までは農業関係の助成金は沢山あったが、
ここ数年で一気に減ったということ。
また、助成金には国が出しているものと、都道府県や市町村が出しているものがあり、
それを全国農業会議所がまとめた冊子が各地の農業会議所の事務所においてある(すみません名前忘れました。。。)はずなので、それを参照するとよいということでした。

雇用関係でよくつかわれる助成金に「農の雇用事業助成金」というのがあります。
橋本先生がこの助成金の雇用者と被雇用者が出席する講演に呼ばれて行ったところ、
雇用する側の基本的なこと(残業費を出すなど)から始めに話すよう頼まれて、愕然としたというお話がありましたが、
それだけ、農業界では雇用の常識というのが認識されていないということなのでしょう。
(それには、農業が労働基準法が適用されない業務形態である背景があるのですが。)

2.では農業での雇用形態の線引きなど、
ちょっと知り合いに作業を頼んで謝礼金を渡した等の事例で、どこまでが雇用に入るのか?というお話から、
近年6次産業化が進み、同じ会社内で例えば加工場で働く労働者と畑で働く労働者が存在するようになり、
労働基準法を適用する線引きが難しくなった。ということでした。
(予定された勤務時間と残業との線引など)

3.では特に、エースクールでは勤め人からの農業参入者が多いことを念頭に、
労働者から雇用者に変わった場合に社会保険との関わり方が変わるので、知っておいた方がよいことなど、
社会保険労務士の橋本先生ならではの内容もお話しいただき、出席者の方も熱心に質問などされていました。

さいごに、4.では農業での労災と安全管理についてのお話でしたが、
今回の講座でここは土台となる話ではなかったかと思います。
農業では、大型機械や鋭利な刃物を使用する作業がたくさんあり、一歩間違えると大事故に繋がります。
そして、事故が起きてしまったら歯車が狂いだします。
そうらないための安全管理と、万が一事故が起きてしまった時の為の保険加入(労災)をしておかなければならないということ。

実際農作業中の事故の多さを数字で見せて頂き、
自分がそのうちの一人にならないように気を引き締めて仕事をしなければと再認識する時間となりました。

皆様お疲れさまでした。
橋本先生ありがとうございました。

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