2013年11月2日第14回座学研修in神戸
「経営計画のつくり方」
講師はエースクールの田中代表でした。
田中代表の著書も参考にしながらの講座でした。
内容は、
1.経営計画とはどのようなものか?
2.経営計画を作る目的
3.(農業)経営計画のつくり方1・・・ビジネスアイデアの検討
4.(農業)経営計画のつくり方2・・・経営資源の検討
というものでした。
初めに、兵庫県の新規就農者の6割が売上年収300万以下という事実があるという話がありました。
それなのに農業政策を作る行政側は、農業者を作ることに躍起で、‘農業経営者’との区別ができていない!ということ。
農業をする人が増えても、それで生活が成り立たないのであれば専業での継続は難しいですよね~。
この、「農家」と「農業経営者」(行政は一緒くたに「農業者」と捉えている)の違いについては前回のブログを参考にしてくださいね。
ということで、「農業経営者」を目指す方たちにとっての農業経営計画という前提のもと、
今回の講座で田中代表が強調されていた点、ポイントを押さえておきますと、
Point1 経営計画を作る前段階で、自分のポジショニング(立ち位置)をどこにするかで、9割がた勝負は決まる!
まず自己分析とポジション分析が必要で、そこからどんなポジションで経営を行うかを決める。
例えば、「メジャーかマイナーか」「シーズンオフかオンか」「直球勝負か変化球か」
具体的に農業例では、「トマトかよもぎか」「秋のさつまいもか秋のコーンか」「食品か化粧品か」
Point2 なるべく自分の持っている強みが生きるポジションに入るようにする
このために特に自分の強みと弱みの自己分析が必要
Point3 新規就農者というポジションを知る
前回のブログ「農家と農業経営者」でも詳しく触れていますが、
新規就農者は、農業界では圧倒的弱者だということを知る、ということ
だから、自己分析で自分の強みを知り、その強みを生かすやり方でポジションを決めることが必要だということです。
質問の時間には、
TPPの参加やコメの減反政策の廃止が進められる現状で、今後の農業はどうなっていくのか?
経営資源の「人・もの・金」のうちの金について、事業を始めるにあたっての助成金はどんなものがあるのか?
等々の質問がありました。
みなさまおつかれさまでした。
スタッフ宮崎